1. 幕洗川二区・国芳の大鰐鮫・土崎湊曳山祭り

    平成二十九年(2017)七月二十日・二十一日土崎湊曳山祭り(通称・浴衣祭り、かすべ祭り)土崎神明社例祭 今年の曳山を飾る「人形・つくりもの」のなかで、ひときわ眼を惹いたのが、幕洗川二区の大鰐鮫(おおわにざめ)。 見事な造形を見せる大鰐鮫と柘植(つげ)の木、黒木綿にラフに描かれた白波、そのコントラストが夏の強い日差しに映える。 この大鰐鮫のビジュアル面での元ネタは、一勇斎国芳(歌川国芳)が曲亭馬琴...

  2. 封鎖銀行の「無用門」はトマソン物件

    2012.06 秋田市南通亀の町に存在した保存樹「遺愛の松」跡の向いに建つ、旧「殖産相互銀行秋田支店」。 「殖産相互銀行」は、本店を山形市に置く地方銀行で、平成19(2007)年、「山形しあわせ銀行」と合併、「きらやか銀行」として新発足している。 昭和63(1988)年、秋田支店を廃止、「第一勧業銀行(現・みずほ銀行)秋田支店」に事業を譲渡。以降、正面玄関をコンクリートで固く封鎖。 2012.06 旧・殖産相互銀行秋田支店 閉...

  3. 何か居る通学路・不気味な彫像

    2013.05 築山小学校に近い通学路の片隅に居る「交通安全」のタスキをかけた木彫像。 子どもを見守る「緑のおばさん」の代わりにと、近くの方が置いたのだろうが、佇まいが不気味で、夜道でばったりと出くわしたらゾッとするに違いない。 異国の女神めいたこの彫像、以前どこかで見たような気がするのだが・・・。...

  4. 版画家・池田修三の軌跡・1950s~1990s

    象潟町出身の版画家・池田修三(1922~2004)が、秋田県のPR誌「のんびり Vol3」で特集され、郷里の象潟公会堂で作品展が開催されるなど、今、その作品がスポットライトを浴びている。 検索キーワード「池田修三」で当ブログを訪れる閲覧者も増えたこの機会に、前回掲載した初期作品も加えて、昭和から平成に到る修三版画の軌跡をまとめてみた。 無料配布のPR誌「のんびり」は以下関連リンク先でも閲覧可能。 関連リンクのんび...

  5. 川反珍景・エルブランコビル探検・美階段

    2012.10川反五丁目の「やわらぎビル」改め「エルブランコビル」の改装工事がようやく終わり、先ごろオープンを迎えた。2012年10月19日現在の入居はまだ3店。関連記事二〇世紀ひみつ基地 川反珍景・飲食店ビルの金の馬 銀の馬二〇世紀ひみつ基地 川反のポストモダン建築「やわらぎビル」&「ソワレドビル2」頭上に「金の馬・銀の馬」が守るエントランス。一階部分のテーマはアール・ヌーヴォー。廊下にはミュシャのポスター作品が...

  6. 新秋田県立美術館「秋雨の水庭」エリアなかいち

    2012.10エリアなかいち内「新秋田県立美術館」の水庭に、庇(ひさし)から落ちた雨だれが水紋を描く。雨の日は水紋が現れるように計算した設計なのだろう。秋の空のこと、間もなく雨が止み、青空が顔をのぞかせたが、雨だれはしばらく落ち続けた。その水紋に日本庭園の枯山水の波紋を連想した。設計者・安藤忠雄はそれを意識したのかもしれない。龍吟庵 東庭(赤砂の枯山水)枯山水 - Wikipediaより借用京都市東山、龍吟庵(りょう...