二〇世紀ひみつ基地

  1. 1973 川反に「天ぷらそば自販機」登場

    今年(2016)の早春、秋田市土崎港「うどん・そば自販機」設置店「船舶食料商・佐原商店」の廃業から、「道の駅あきた港 セリオンリスタ」への自販機移設・復活までのいきさつを、超ローカルネタにも関わらず、テレビ・新聞からネットニュースまで、多くのメディアが伝えていた。 今回の過剰な報道に到るきっかけとなったのが、昨年(2015)3月、NHK総合で放送された『ドキュメント72時間 秋田・真冬の自販機の前で』。とき...

  2. 秋田杉の殿堂「杉のや」1977 開館・マルシメ鎌田

    昭和52(1977)年 新聞広告 秋田駅構内で酒まんじゅうの実演販売、秋田駅前の飲食ビル「鎌田会館」のほか、県内外でミスタードーナツを展開していた鎌田グループが、昭和52(1977)年11月、秋田市中通四丁目に、総合飲食ビル「ロイヤル鎌田・杉のや」をオープン。 キャッチフレーズは「人生の門出から一家の団らんまで・・・心がふれあう笑顔の広場」。 秋田駅ビルおよび秋田空港ターミナルビルに「杉のや支店」を開設すると、「ロイヤ...

  3. 旧「マルシメ鎌田」倒産・鎌田会館のミスド

    ミスタードーナツ 秋田トピコ ショップ 2016.01.15 平成28(2016)年1月17日、秋田駅ピル「トピコ」一階のミスドが、経営不振を理由に閉店した一ヶ月後、秋田県内でミスドを独占展開する「KAMADAスマイルコーポレーション」が破産していたことが明らかになった。 県内ミスド経営、KAMADA破産 負債総額5億7千万円  秋田市南通宮田のKAMADAスマイルコーポレーション(鎌田壽社長、資本金1千万円)が、秋田地...

  4. マルシメ鎌田のアイスクリーム

    終戦も間もない頃、マルシメ鎌田(現・(株)鎌田会館)の創業者社長は、一本1円50銭のアイスキャンデーをリヤカーにのせ、鈴を鳴らしながら街を売り歩いた。やがて、行商で稼いだ資金を元手に、秋田市柳町、次いで金座街に冷菓専門店をかまえ、製造・卸売ならびに冷菓製造機器・原料の販売を開始、それから数年後、○〆マークのアイスクリームは県内最大の冷菓ブランドに成長した。昭和26年 新聞広告「アイス饅頭・アイス天ぷら」...

  5. 接吻ヨリ甘イ・あいすまんじゅう

    近年全国に販路を広げた「白くまアイス」でお馴染み、福岡久留米の丸永製菓が製造販売する、小倉餡をバニラアイスでくるんだ冷たい和菓子「あいすまんじゅう」。冷菓にもかかわらず、中身の餡はトロリと柔らかく、バニラアイスと適度な甘さの餡が口のなかでマイルドなハーモニーを奏でる、その品質が評価され、「モンド・セレクション金賞」を 1996年から連続12年間連続受賞し、国際優秀品質賞に輝く名品である。丸永製菓によれば...

  6. アイスクリーム魔法瓶のある風景

    昭和34年 新聞広告昭和20年代から30年代にかけて活躍した「冷菓用魔法瓶」の広告である。広告主は秋田市南通で、大判焼き器、かき氷器、冷菓製造器、製造原料などを扱っていた本山商店。電気冷蔵庫が普及する以前、アイスクリームなどの冷菓はこの魔法瓶にストックされて販売されていた。内部がガラス製、またはステンレス製の魔法瓶と同様の構造の容器に氷菓を入れ、周囲からドライアイスで冷やす方式で、その構造上から容量は少...