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広告で見る「大島商会」店舗の変遷
5▼祝「旧大島商会店舗」移築保存決定記念号 ▲旧大島商会店舗 2010.08 五丁目橋から横町通りを通過し新国道に抜ける都市計画道路・川尻広面線の道路拡幅工事の進展にともない、解体の危機にさらされていた、秋田市大町六丁目の旧「大島商会」店舗が、所有者である菓子舗「高砂堂」の塚本家から秋田市に寄贈され、移築保存されることが決まった。 秋田市下肴町に明治34(1901)年竣工の同店舗は、市内に現存する煉瓦造りの建造物と...
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百七年目の「自転車百哩大競走」復刻版
新聞広告 明治三十五年明治35年9月21日、秋田市下肴町のハイカラ商店・大島商会の主催により開催された、県内初の本格的ロードレースと思われる「自転車百哩(マイル)大競走」から100余年の歳月が流れた、平成21年9月21日の早朝、今も同地に残る旧大島商会の前に一台の自転車の姿があった。車上の人は当ブログの「自転車百哩大競走・大島商会主催」を読んで感銘をうけ、数ヶ月前にそのレースの再現を決意し、この日のために準...
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マイテーとは何か?・大島商会の不思議広告
大正元年の秋、秋田魁新報三面に、「マイテー 何か」という、謎の文面の一段広告が掲載され、それから十四日のあいだ、その不可解な広告が延々とつづく。はたして「マイテー」の正体はいかに。ナポレオンは マイテー人物(マン)大日本帝国は マイテー邦国(カントリー)英京倫敦は マイテー都市(シテー)埃及金字塔は マイテー遺物(ニユメント)日本富士山は マイテー山嶽(マウンテン)さて其の次のマイテーは?最初の掲載か...
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自転車百哩大競走・大島商会主催
秋田市下肴町に大島商会が創業して間もない明治三十五年(1902)の秋、大嶋勘六氏の企画により、自転車の普及宣伝を兼ねた「自転車百哩大競走」なるイベントが開催された。新聞広告 明治三十五年秋田市を早朝に出発、本荘、浅舞、横手、六郷、大曲を経て秋田市に帰着する、延長百二十哩(マイル)約193.1 kmの走行コース。賞品として、一着・金側懐中時計、二着・銀側懐中時計、三着・秋田八丈一反、四着から十着・木綿反物一反が...
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自転車遠乗会・大島商会主催
明治四十二年・書籍広告より日章旗が掲げられた秋田市下肴町の煉瓦造商店・大島商会前にずらりと並んだ自転車に、「秋田輪界の一大偉観」のコピー。右端にはカメラのレンズに好奇の眼を向ける子どもたち。時は明治四十二年六月六日(日曜日)午前六時ごろ、彼ら五十余名はこれから能代までの自転車遠乗り、今で言うところのサイクリングに、いざ出発せんとするところである。自転車が高価な贅沢品だった時代、まだ若い自転車遠乗会...