二〇世紀ひみつ基地

  1. 雁々渡れ鍵になって渡れ

    秋も中旬の高い空に真雁の群がV字型の編隊を組んで、どこか憂えをおびた鳴き声とともに姿を見せると、子どもらは空を見上げて「雁々渡れ」と声を張り上げた。 雁々渡れ大きな雁はさきに小さな雁はあとに仲よく渡れ 上掲の楽曲は明治時代に『小学唱歌』に採用されたもの。 ↑ 伊沢修二 編『小学唱歌』第一巻(明治25年)より 文部官僚で近代日本における音楽教育の第一人者・伊沢修二が、古来のわらべ歌を改作し学校教育用...

  2. 久々の積乱雲に梅雨明けの気配

    2013.08.02 千秋公園穴門堀久々に見た入道雲に夏本番を感じた翌日8月3日、仙台管区気象台は「東北地方が梅雨明けしたとみられる」と発表。...

  3. 黄金の泡立つ花は盆の花

    大泡立草・オオアワダチソウ盆花は盂蘭盆に帰ってきた祖霊の「依り代」(よりしろ=憑依の対象)として、山野から採ってきて盆棚や墓に供える花のこと。桔梗・女郎花(オミナエシ) ・山百合など、その種類は各地でさまざまで、この時期に咲く花ならばなんでもかまわないとする地方もある。秋田で盆花としてなじみ深い大泡立草(オオアワダチソウ)は、秋に花をつける背高泡立草(セイタカアワダチソウ)と同じく北米からの帰化植...

  4. 茎紅(あか)く花より紅く断腸花

    秋海棠・雄花秋海棠(しゅうかいどう)シュウカイドウ科・ベゴニア属・多年草原産地・中国・マレー半島漢語の原名「秋海棠」をそのままに、シュウカイドウと音読して和名とした。江戸時代、中国より園芸用として持ち込まれ、次第に野生化し定着する。薄紅色のうつむいた花の形姿が、春に薄紅色でうつむいた花をつける、バラ科の落葉低木「海棠」に似ることから、秋の海棠の意でこの名がつけられた。秋海棠・雌花別名「断腸花」(だ...

  5. 秋天のN極指して風見鶏

    10.09.08ようやく気温も下がり、秋らしいさわやか空が広がるが、まだ盛夏を思わせる日差が痛い。...