1. レリーフドアのある物件・寺町通り

    ▲2021.08 秋田市中心部を流れる旭川に架かる一丁目橋から、新国道に抜ける一丁目小路の、寺町通りと交差する角地に、観音開きのドアに男女の後ろ姿が浮き彫りされた建物がある。 ▲2021.08 以前は飲食店などが営業していたが、もう10年以上前からずっと空き家。そもそも、もう入居者を募集していないのだろう。 建物の特徴であるレリーフ・ドアのことはさておき、まずは当物件のテナント遍歴を初期までさかのぼると、1981(昭和5...

  2. 旭北小「寺町横断通学路」1972 開通

    ▲2019.06撮影(以下同) 秋田市旭北寺町一丁目、伝法寺と竜泉寺のあいだを東西に延びる、ブロック塀に挟まれた小路。出入口に車止めがある小道は暗渠を連想させるが、そうではない。 今回はこの小路の成り立ちを紐解いてみる。 実のところ、先ほどの小路の起点は、すずらん通り(三丁目小路)の突き当たりに位置する。 左手の「セブン-イレブン 秋田大町4丁目店」とその駐車場は、洋画館「秋田ピカデリー劇場」の跡。 昭...

  3. ケヤキの大木を惜しむ・寺町定点観察

    2009.05「秋田音頭」発祥の地といわれ、久保田城の裏門を山門として移築したことで知られる寺町の曹洞宗・鱗勝院は昨年(2010)、無粋なブロック塀を古風な板塀に改修、古刹にふさわしい景観がよみがえった。2010.06板塀に改修したのは良かったが、工事の支障になったためか、境内の塀際に存在した樹齢100年はあろうかと思われるケヤキの大木が伐採されたのが惜しまれる。2006.072010.04_________関連記事二〇世紀ひみつ基地 殺さ...

  4. 金照寺山「三十三観音巡礼」札打ちの山

    2010.06金照寺山にニセアカシアの甘い香りが漂う初夏の頃、山道に点在する観音さんの石像が、ある日を境に真っ白なお札におおわれるのが、子ども心にとても不可思議だった。今でこそ巡礼者も少なく、お札の数は少ないが、当時は石像とセットで建てられた御詠歌の碑もろとも、白い衣装を着たかのように、観音さんは沢山のお札に埋めつくされていた。2010.06七つ森の登り口近くに建つ「四恩之碑」。隷書体の題字は土手長町で医院を開...

  5. 妙覚寺の腹高地蔵さんと地母神

    ●おなかの大きなお地蔵さん10.06秋田市旭北寺町、曹洞宗・妙覚寺境内の六地蔵。ありゃ?六体じゃなくて七体あるぞ!と良くみれば、右端の大きな地蔵さんの脇に「子安地蔵」の標柱。妊婦を守護する安産の地蔵さんだ。10.06「子安地蔵尊」の標柱は平成六年に建てた新しいもの。この地蔵さん、古い観音菩薩がいつしか地蔵尊に変身したものと伝えられ、お腹が少しふくらんだ妊婦の姿をしていることから「腹高(はらたか)地蔵さん」と...

  6. 浄願寺の赤門・一丁目小路の煉瓦塀

    ●受刑者の汗が染みこんだ煉瓦塀土手長町通りから一丁目橋を渡り、ニューシティービルの脇を直進、寺町を抜け新国道に至る一丁目小路はもともと寺町で行き止まりであったが、交通量の緩和を目的に、昭和36年、秋田国体を前にして浄願寺境内を貫通する延長工事を実施。浄願寺本堂は新道路の北側に鉄筋コンクリート造りに一新して移転、掘りおこされた墓は南隣の西善寺の土地に移された。この拡張工事で一丁目小路の突き当たりに存在...