1. 貸本屋と貸本漫画の日々・消える昭和

    先日、ひさしぶりに保戸野小学校界隈を散歩していたら、菊池木材の近くにこの間まであった元貸本屋の家があとかたもなく消えて更地になっていた。とうの昔に貸本屋は廃業、残されたおばあさんが貸本屋時代のものを古本として売っていたのだが、その存在に気がついたときには、もう目ぼしい商品は、めざとい業者やマニアが買いあさったあと。それでも、かつてはどこの本屋にもあった、雑誌を立て掛けて陳列する書棚もそのままに、往...

  2. 観よ!映像の驚異「飛び出す映画」秋田旭館

    ●立体映像とアブドーラ・ザ・ブッチャー 先日、秋田駅東口のアルヴェ隣に移転した、NHK秋田放送局の新会館で立体ハイビジョンの公開があった。 人間の左右の眼にあたる二台のカメラで撮影した映像を、二台のプロジェクターで暗室に設置されたスクリーンに投影し、観客は偏光眼鏡をかけてスクリーンを観る。 自然な奥行きをみせるリアルな映像は、今まで体験した立体映像を遙かにしのぐもので、とくに実際にダイビングしてい...

  3. オバQと不二家の蜜月時代

    「週間少年サンデー」で連載されていた、藤子不二雄の漫画「オバケのQ太郎」がアニメ化されたのは昭和四十年(1965)の夏。TBS系、毎週日曜日夜七時半からの放送、東京ムービーによるモノクロ作品、提供は不二家だった。当時、秋田には民放はまだABS秋田放送(日テレ系)の一社のみであったが、TBS系の番組も多く、「オバケのQ太郎」も、TBSの本放送からまもなく放送が開始されている。昭和四十年・秋田放送タイムテーブルから日...

  4. 蘇る月刊『少年』の時代

    光文社が創立六十周年を記念して、先ごろ月刊『少年』昭和三十七年四月号の完全復刻版を限定出版した。ずいぶん前から予約を受け付けていたらしいが、それを知ったのは発売後、もう少し遅れていたら、新品では入手できなかった可能性もある。五千五百円という値段は高く感じられるかも知れないが、この時代の月刊少年誌の古書相場は状態にもよるが総じて高く、もしも附録も全て揃ったデットストック品(以前は希にみられたが…)が...

  5. 背を伸ばす機械あり升

    近現代日本における通販広告の歴史は、コンプレックスの歴史といっても過言ではないほど、人間の劣等感に訴えかける、いわゆるコンプレックス系広告は数多い。その代表的なものが「伸長器」という背を伸ばす器具。昭和三十年代から四十年代の少年雑誌には、毎号かかさず掲載されていたので見覚えのある方も多いと思う。TK式身長機 昭和三十年代首と足首をベルトで固定して、自力で牽引するイタイタしい姿が悲哀を感じさせる。他...

  6. ♪光る海 光る大空 光る大地・エイトマン

    最近、NTT「フレッツ光」のCMでSMAPが歌う♪光る海 光る大空 光る大地 行こう無限の地平線……♪というフレーズが流れると、ついつい画面に眼が行き耳を傾けてしまう。この曲は、ぼくらのスーパーヒーローだった「エイトマン」のテーマソングの冒頭部分。あのころ、この曲を口ずさむと血湧き肉躍り自分が強くなれたような気がした。歌詞は♪走れエイトマン 弾丸(たま)よりも早く 叫べ胸を張れ 鋼鉄の胸を♪と続くのだが、こ...