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秋田航空事始め・大正三年の飛行機大会
1▼秋田の空を始めて飛行機が飛んだ日 ▲『秋田魁新報』広告 今から約100年前の大正3(1914)年6月、秋田市の空に初めてのエンジン飛行機が飛んだ。 飛行機大会の会場は秋田市亀ノ丁新町(現・南通みその町・南通築地)に広がる「楢山中学校運動場」通称「楢山グラウンド」。明治30年代に県立秋田中学校(現・秋田高校)運動場として整地されたこの地は、野球大会を初めとした各種スポーツのメッカであった。詳しくは次回に。 「秋...
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三角形と水庭のある美術館・新秋田県立美術館
新「秋田県立美術館」(平野政吉コレクション) 秋田市中通一丁目(日赤・婦人会館跡地)再開発地区「エリアなかいち」内 設計・安藤忠雄 地上3階、地下1階、鉄筋コンクリート造り、延べ床面積3739平方メートル 2012年7月21日、暫定オープン 建材から放散し美術品に影響を与える化学物質の濃度が落ちつく、2013年秋、正式オープン予定。 大壁画「秋田の行事」の他、主な収蔵品を描いた藤田嗣治の名を美術館の通称に入れるべく...
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秋田における近代スキーの黎明
●秋田スキー事始め東京高等師範学校教授・永井道明が、秋田市における体育講習会の際、スウェーデンから持ち帰ったノルウエー式(二本杖)スキーを持参し、実演および指導をしたのは、明治四十三年十二月のこと。明治四十四年一月十二日、オーストリアのレルヒ中佐が、“日本スキー発祥の地”新潟県高田市の金谷山において、陸軍歩兵第五十八連隊の青年将校たちにオーストリア式(一本杖)アルペンスキーを指導をした数週間前のこと...
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昭和30年の秋田市と平野政吉のこと
昭和30年の秋、全国の映画館で映画の前に上映されたニュース映画。(現在、動画配信元が公開を停止中) 冒頭のタイトルバックは、土手長町通りの消防署(現・ホテルはくと界隈)火の見櫓から、左下に秋田市役所の明治建築を俯瞰した市街。 夜明け前、秋田駅からあふれ出て市場へと向かうガンガン部隊(行商人)の群れで始まり、市場の青空マーケット、農協倉庫、大町三丁目の町家・醤油の田中太吉商店、大町一丁目の平野政吉邸、...