1. 広告で見る「大島商会」店舗の変遷

    ▼祝「旧大島商会店舗」移築保存決定記念号 ▲旧大島商会店舗 2010.08 五丁目橋から横町通りを通過し新国道に抜ける都市計画道路・川尻広面線の道路拡幅工事の進展にともない、解体の危機にさらされていた、秋田市大町六丁目の旧「大島商会」店舗が、所有者である菓子舗「高砂堂」の塚本家から秋田市に寄贈され、移築保存されることが決まった。  秋田市下肴町に明治34(1901)年竣工の同店舗は、市内に現存する煉瓦造りの建造物と...

  2. そば屋の支那そば「千秋麺」横町で〆の一杯

    秋田市の老舗製麺所「ヤマヨ」から、横町通り「そば処・紀文」の人気メニュー「千秋麺」新発売。昭和41年の創業当時から、川反帰りの酔客に“〆の一杯”として親しまれてきた、極細の卵麺にあっさりとした醤油スープがからむ「千秋麺」は、ラーメンというよりも、“支那そば”と呼ぶにふさわしい、昔なつかしの風味。パッケージに写るノレンに「わんこそば」とあるように、初期の「紀文」は、秋田で唯一、本場盛岡式「わんこそば」が食...

  3. 横町のモダン理髪店跡・レトロ看板建築

    2005.11商店と飲食店が並び、往時は買い物客でにぎわった商店街、秋田市横町通り(五丁目小路)に建つ端正な看板建築、旧「石田理髪店」。一階部分は店舗用に大幅に改装され旧態を失ってしまった。昭和四年十月の『秋田魁新報』に「横町の石田理髪店新築」の記事あり。大理石の洗髪台や舶来の鏡を設置した、内外装を凝らしたモダンな床屋であった。明治三十年代に間近の本町五丁目で開業したようで、明治三十八年刊行の『秋田市営...

  4. 消えた昭和の灯・横町“すきま店”の終焉

    2010.11最近は夕刻から店を開く横町の木村商店のシャッターが降ろされたまま、閉店時も外に出ていた年季の入った陳列台も撤去されていた。気になって近所の人に尋ねたら、木村のおばあちゃんは至って元気だが、販売不振を理由に先ごろ店を畳んでしまったという。2003.07裸電球のもと、果物・菓子・おにぎり・パン・弁当などが所狭しと並ぶ小さな店。横町の名物店であった、24時間営業の木村商店のことを、僕らは「すき間みせ」と呼...

  5. 横町道産子ラーメン・50年目の閉店

    04.02秋田市大町六丁目「横町ビル」の、かつては深夜まで酔客でにぎわっていた「道産子ラーメン」が閉店し、店頭に「テナント募集」の看板が掲示されていた。土崎の有名ラーメン店「白樺」と同じく、札幌西山製麺の麺を使う店で、今年で創業50周年というから、昭和35年(1960)の開業。その頃はまだ「横町ビル」はなく、札幌ラーメンブームの前なので、最初は店名も異なっていた可能性もあるが、いずれにしろ秋田市内における札幌...

  6. 百七年目の「自転車百哩大競走」復刻版

    新聞広告 明治三十五年明治35年9月21日、秋田市下肴町のハイカラ商店・大島商会の主催により開催された、県内初の本格的ロードレースと思われる「自転車百哩(マイル)大競走」から100余年の歳月が流れた、平成21年9月21日の早朝、今も同地に残る旧大島商会の前に一台の自転車の姿があった。車上の人は当ブログの「自転車百哩大競走・大島商会主催」を読んで感銘をうけ、数ヶ月前にそのレースの再現を決意し、この日のために準...