1. 版画家・池田修三の軌跡・1950s~1990s

    象潟町出身の版画家・池田修三(1922~2004)が、秋田県のPR誌「のんびり Vol3」で特集され、郷里の象潟公会堂で作品展が開催されるなど、今、その作品がスポットライトを浴びている。 検索キーワード「池田修三」で当ブログを訪れる閲覧者も増えたこの機会に、前回掲載した初期作品も加えて、昭和から平成に到る修三版画の軌跡をまとめてみた。 無料配布のPR誌「のんびり」は以下関連リンク先でも閲覧可能。 関連リンクのんび...

  2. ドーム屋根のモダン建築・秋田物産館

    秋田物産館(昭和初期の絵葉書より)大正十四年、秋田市土手長町中丁(現・中通三丁目)、現在の北都銀行本店営業部の地に、産業の振興を目的とした「秋田物産館」竣工。十月十五日のオープンの日、宮城・岩手における陸軍大演習統監を終た摂政宮(のちの昭和天皇)が物産館をご覧になった。左手前の建物が昭和六年竣工の秋田警察署、角を左折すると今の中央通りだが、まだ道幅が狭く、駅方向に直進すると十七連隊にぶつかる。昭和...

  3. 追悼・池田修三氏

    版画家の池田修三が昨年の暮れ逝去したという。検索してもおくやみの記事が見つからないのは密葬だったためだろうか。修三は大正十一年(1922)秋田県象潟町に生まれ、旧制本荘中学から東京高等師範学校に進学。昭和二十一年から由利高校教員として六年間勤務した後、秋田市の聖霊学園に三年間勤務、昭和三十年に上京し、木版画に専念する。少女や子供たちの情景を得意とした。この作品は美術教師として聖霊学園に勤務していた時代...