1. 金照寺山「三十三観音巡礼」札打ちの山

    2010.06金照寺山にニセアカシアの甘い香りが漂う初夏の頃、山道に点在する観音さんの石像が、ある日を境に真っ白なお札におおわれるのが、子ども心にとても不可思議だった。今でこそ巡礼者も少なく、お札の数は少ないが、当時は石像とセットで建てられた御詠歌の碑もろとも、白い衣装を着たかのように、観音さんは沢山のお札に埋めつくされていた。2010.06七つ森の登り口近くに建つ「四恩之碑」。隷書体の題字は土手長町で医院を開...

  2. 石川書店のレトロ看板・大町二丁目

    石川書店・大正期秋田市大町二丁目に明治三十七年に開店した「石川書店」。元々は「石五」(石川五右衛門)の名で代々呉服店を営んでいたという。「石川書店」の斜め向い、日銀支店の隣には、大正五年開業の「三光堂書店」があった。書籍広告・大正期昭和四十五年(1970)、今の山王大通り(竿燈大通り)の道路が拡幅され、取り壊された「三光堂書店」は中央通りに移転したが、その後廃業。「石川書店」のあった場所は、山王大通り...

  3. 今は幻の「殻堀橋」

    「長町通り」大正始めころ「長町通り」とは、川反五丁目橋から通町橋まで、旭川の東を通る土手長町通りのこと。左手には外町と内町を隔てる土手が旭川沿いに連なり、木橋の欄干には「からほり橋」「明治四二年八月・・」の文字が記されている。撮影地点は、有楽町から五丁目橋を左手に見て、土手長町通りを北に少し進んだ「旧あきたくらぶ」のあたり。ここに橋があったなんて、今となっては信じられない。藩政期、後の「あきたくらぶ...