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黄昏の街懐かしき鐘の音
0勝平得之 秋田十二景「鐘樓餘景」昭和四年鷹匠町の「鷹の松」越しに、外堀と千秋公園を望む。公園の高台に夕陽を浴びて建つ鐘楼と家並み。鐘楼の高台と対峙するように、手前に配置した「鷹の松」が作品に奥行きを添える。実際の鐘楼は「鷹の松」の延長線上よりも南に位置するため、この位置から「鷹の松」越しに鐘楼は見えず、その下につらなる家並みも実際の風景ではないが、そのまま写生したのでは“絵にならない”ため、勝平はそ...
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城下の名残「鑑の松」貞節の鑑
●土手の上の老松 08.10秋田市矢留町、保戸野新橋のたもと、土塁の上で貫禄のある優美な姿をみせる老松「鑑(かがみ)の松」。佐竹義宣公が、今の千秋公園に築城、町割りの一環として旭川を大改修し、掘替えの際に出た土で旭川の東岸に、高さ八尺(約2.5メートル)の土手を築いた際に植えられたもので、間近にある「鷹の松」と同様に樹齢三百八十年ほどの老松である。防御壁として旭川の東岸、内町(うちまち)側に築かれ、松...
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お堀に囲まれた洋館・秋田赤十字病院
日本赤十字社秋田支部病院旧藩時代は兵具庫(武器庫)が並んでいた、周囲をお堀で囲まれる風致に恵まれた旧城地に、大正三年七月一日「日本赤十字社秋田支部病院」が開院する。これが初代の秋田赤十字病院であり、東北北海道地区で最初の赤十字病院だった。日本赤十字社が佐竹家所有の土地を市から無料で借り受け、明治大正に活躍し、東京駅や日本銀行の設計者として高名な辰野金吾に設計を依頼。辰野は県民会館の前身にあたる「秋...
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城下の要害「鷹の松」今昔
●要害としての「鷹の松」土手長町通りを千秋トンネル方向に北進し、通町橋前を過ぎて間もなく、高層集合住宅の建ち並ぶ旧鷹匠町(現・秋田市千秋矢留町)のマンション街を背景に、行く手をさえぎるかのように「鷹の松」がその姿を現す。鷹の松 08.11水戸から国替された佐竹義宣公が、久保田の神明山、今の千秋公園に築城、町割りの一環として旭川を大改修し、掘替えの際に出た土で旭川の東岸に土手を築いた際に植えられた、樹齢三...
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ご当地ヒーロー「大町マン」の看板に偽りあり
秋田市大町地区の活性化が使命のご当地ヒーロー「大町マン」が来年1月4日、同地区の活性化を目的とするイベント「大町未来計画 Oh!大町」でデビューする。 「秋田市の中心部・大町地区を盛り上げることで、周辺地域を含めた活性化につなげたい」(担当の茂木さん)と、仙台市を拠点に活動するプロレス団体「みちのくプロレス」と提携して発案した。 地名の「大」の字をモチーフにデザインしたマスク額部分には、カタカナで「...