二〇世紀ひみつ基地

  1. ちん餅・師走の風物詩

     昭和34(1959)年師走 新聞広告 現在の大町三丁目に店舗があった、宝永2(1705)年創業の元祖秋田諸越本舗「杉山寿山堂」による「ちん餅」の広告。 「ちん餅」という言葉にピンとこない人も多いと思うが、「ちん」とは「賃金・工賃」の「賃」で、おもに正月用の餅を工賃を払って餅屋や米屋、菓子屋に搗いて貰うことをいう。 江戸時代に江戸から始まった言葉らしく、古くは臼・杵をかついで市中を回り、注文された家の前で、餅搗唄...

  2. ハーゲンダッツが高級「ババヘラアイス」限定販売?

    コンビニで「期間限定」の文字に惹かれて購入したハーゲンダッツの新作アイスクリーム。蓋を開けてみたらこれが、味わい深い高級「ババヘラアイス」であった。 フルーツリッチな新作、誕生 誰もが大好きなフルーツ、苺とバナナ。 甘酸っぱい爽やかさと、風味豊かなやさしい甘さ。一見まったく個性の違うふたつのフルーツですが、実は驚くほど相性ぴったり。 みずみずしい苺は、甘酸っぱさが際立つ爽やかなストロベリーソルベ...

  3. 「恵方巻」の内緒話・はしたなき奇習

    ▼「恵方巻」はどこから来たのか節分の行事といえば「豆まき」と相場が決まっていたのが、大阪起源の「恵方巻」という、お行儀の悪い奇習が全国的に定着して久しい。縁起物としての「丸かぶり寿司」に関する最古の現存資料は、昭和7年(1932)「大阪鮓商組合後援会」発行の宣伝チラシという。その内容は以下の通り。「巻寿司と福の神」節分の日に丸かぶりこの流行は古くから花柳界にもて囃されていました。それが最近一般的に宣伝...

  4. そば屋の支那そば「千秋麺」横町で〆の一杯

    秋田市の老舗製麺所「ヤマヨ」から、横町通り「そば処・紀文」の人気メニュー「千秋麺」新発売。昭和41年の創業当時から、川反帰りの酔客に“〆の一杯”として親しまれてきた、極細の卵麺にあっさりとした醤油スープがからむ「千秋麺」は、ラーメンというよりも、“支那そば”と呼ぶにふさわしい、昔なつかしの風味。パッケージに写るノレンに「わんこそば」とあるように、初期の「紀文」は、秋田で唯一、本場盛岡式「わんこそば」が食...

  5. 豆専門店「鈴和」監修あんパン・たけや製パン

    スーパーで85円で購入した、たけや製パンのあんパンをかじりながら、なにげなくそのパッケージを見ると「小豆の鈴和監修」の文字が・・・。豆の老舗鈴和商店が 特別に炊いた特製こしあんを 使用した高級あんぱんです。一般のあんパンとくらべて、特においしいわけでもなく、ごく普通の味だと感じたのは、安価だったのと、食べている途中で「小豆の鈴和監修」の表記に気づいたからだろう。最初からそれを意識して食べていたら、もっ...

  6. 秋田の「都まんじゅう」金萬を東京人が喰う滑稽

    キミは秋田銘菓『金萬』を知っているか!? 食べだしたら28個食べるまで止まらない 秋田といえば、キリタンポやあきたこまち、なまはげ、かまくら、稲庭うどん、横手やきそばなどがイメージとして頭に浮かぶ。しかし、真の秋田っ子は別のものが頭に浮かぶ。それが、秋田銘菓『金萬』(きんまん)である。『金萬』は30年以上前から秋田銘菓として存在し、以前から多くの人たちが秋田土産として持ち帰ったといわれている...