1. 大館曲げわっぱ太鼓・ヤートセ秋田祭

    ヤートセ秋田祭に「大館曲げわっぱ太鼓・忍組」が特別出演し喝さいを浴びていた。2001年夏の「第6回ワールドゲームズ」関連イベントには、県内の太鼓団体が総出演、日赤跡地に設けられたステージは、さながら太鼓祭りの様相を呈していたが、なかでも「曲げわっぱ太鼓」の技量と音楽性は、他を大きく引き離し、観客を魅了していた。リーダーの大沢さんは、団体の他に個人でも数々の太鼓大会で栄冠を手にしている、全国の女性太鼓奏...

  2. 狂い咲くあだ花の如く・ヤートセ秋田祭

    「YOSAKOI・ソーラン」に感化された秋大生が企画し、数チームが参加して地味に始まった祭りも、今年で九回目を迎え、自治体をはじめ地域の協賛を得て、この二十四、二十五日の二日間、ニューシティー前の通りと、通町の半分を通行止めにして行われた。オープニング・旗振り日曜日は梅雨とは思えぬ晴天に恵まれ、東北六県から過去最多の四十五チーム、計約千五百人が参加。高知「よさこい祭り」をパクった、札幌「YOSAKOI・ソーラン祭...

  3. 土曜日のたそがれ時に

    サンパティオ大町のトワイライトリレーコンサートが今年も始まった。土曜日のたそがれ時から夜にかけて、開放的なパティオ(スペイン語で「中庭」)に音楽が流れ、通りすがりの人々も、青い誘導灯に吸い寄せられる夜の虫のように、サウンドに魅かれて集まってくる。今年のトップバターは、最近お気に入りのチアーズ。六年目を迎えるこのイベント、最近は出演申し込みが多く、調整に苦労しているというが、それもひとえに会場である...

  4. 伝説の手水鉢・千秋公園

    船形手水鉢 秋田市千秋公園千秋公園、茶室・宣庵の池のほとりにすえられた船形手水鉢(ちょうずばち)は、豊臣秀吉の朝鮮出兵のおりに加藤清正が持ち帰り秀吉に献上、大阪城にあったものを石田三成のはからいで佐竹氏に下賜されたという伝説の手水鉢。長さ約3メートル・重さ約10トン。素材は朝鮮半島から瀬戸内海方面に分布するものと同質の花崗岩。初代藩主・佐竹義宣は、常陸からの国替えの際、多くの土地・財産を手放したが、...

  5. お堀から消えた貸ボート

    天気の良い放課後には、広小路に面した千秋公園のお堀に、ボートを浮かばせて遊んだ。1973.06日曜日ともなると家族づれで賑わい、また、アベック(もはや死語)の定番デートコースでもあった貸ボートが廃止されたのは、昭和五十五年(1986)というから、もう二十年も前のことになる。穴門の掘(中土橋から西側)の貸ボートは、戦後間もないころ、民間業者が地権者である佐竹家から営業許可を得て営業を始めた。貸ボートには一時期...

  6. 「ホテルはくと」は「秋田のハワイ」だった

    秋田市千秋矢留町(旧土手長町)通町橋たもとの「ホテルはくと」の解体工事が始まっている。築四十年近い建物は老朽化が進み、耐震基準についての問題もあり全面改築を決定。秋田わか杉国体にあわせた来年の七月には、十階建の新ホテル「クルーザーバレーホテルはくと」がお目見えする予定だ。かつての土手長町通りは官庁街で、「ホテルはくと」のあたりには消防庁舎と教育委員会の建物、その向い側一帯は秋田市役所とその関連機関...

  7. チアーズとネイガーの日曜日

    日曜日、駅前西武の裏口で、アコースティックユニット「チアーズ」がライブをやっていた。最近、西武はここでアマチュアバンドなどのミニライブをときどき開催して、さびれた街にしばしの賑わいを提供している。「チアーズ」を始めて聴いたのは、大町サンパティオにて、土曜の夜に開かれるトワイライトリレーコンサート。三人それぞれの力量の高さをもって、楽しそうに歌い演奏する姿は、「音を楽しむ」=「音楽」の原点を感じさせ...