二〇世紀ひみつ基地

超神ネイガー&水木一郎ショー・アゴラ広場

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七月三十日午後三時三十分より秋田駅前アゴラ広場主催・秋田西武開演四十分前ですでにこの人だかり、アゴラ広場にこんなに人が集まっているのは今だかって見たことがない。あらためてネイガー人気の広がりと集客力を認識する。ネイガーがデビューした時点で、誰がこれほどの人気者になることを想像しただろうか。秋田を活性化させようとする試みはいくつかあるが、ネイガープロジェクトがその最たるもといっても過言ではない。やっ...

土崎湊祭り・見返しを楽しむ

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世相時局を諷刺した「見返し」を楽しむのも、土崎の祭りのかかせない楽しみである。今年の見返しは、金メダルの荒川静香と、大鳥居の曳山くぐり抜けを題材にしたものが多かった。新町「急」発進 株売買で 虎ファン怒!見返しコンクール最優秀賞タイガースファンの怒り「ファン怒」と「村上ファンド」をかけた名コピー。愛宕町今年だば 輪っぱの軽油(あぶら)も もったいね軽油は曳山のワッパ(車輪)の潤滑油。原油の暴騰に対...

土崎湊祭り・曳山の風流

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本年度の十九台の曳山(やま)で、撮影できたものから厳選して掲載。南幕洗川外題「智将義家 危難免る立馬郊」将軍野二区外題「無頼弁慶 空切る大太刀」相染町外題「二天一流 天下に轟く戦慄の刃」小鴨町外題「新皇屈する 不確の一矢」新町外題「天地鳴動 豪弓破邪の一矢」今年の曳山でもっとも眼を惹いた大百足のつくりもの。「俵藤太の百足退治」あらすじ龍神に百足退治を懇願された俵藤太は、先祖より受け継いだ名剣と大弓...

土崎湊祭り・戻り曳山

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七月二十一日 例祭戻り曳山下酒田町外題「出羽の擾乱 後三年の役」南幕洗川外題「智将義家 危難免る立馬郊」飛ぶ鳥は雁人形を照らす提灯が提げられた曳山は、昼とはまた違った表情をみせて、夜の八時、のろしを合図に祭りのクライマックスである戻り曳山(もどりやま)が始まる。南幕洗川各町内へ帰るための戻り曳山は、御幸曳山(みゆきやま)とは逆の順番で、見返しを前にして相染町を出発し、御囃子は、祭りもこれで終わり「...

土崎湊祭り・御幸曳山

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七月二十一日 例祭御幸曳山運行昨日とはうって変わって小雨がぱらつく梅雨らしい空模様。朝、各町内を出発した曳山(やま)は、 穀保町(こくぼちょう)へ向かい、正午までには集結。 穀保町の御旅所に向かう神明社の御神輿を、曳山が一斉に「寄せ太鼓」を演奏して御迎えする。御旅所に御神輿が奉納され、前日の宵宮祭と同様な神事を行う。午後一時、相染町の御旅所へと渡る御神輿を御見送りした後、御神輿を追うように一号車の曳...

土用の丑の日「せきや」の鰻

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今年の「夏の土用の丑の日」は七月二十三日。通町「せきや」でも、二十二日から恒例の鰻の蒲焼きの販売が行われ、あたりには香ばしい煙が漂い、焼きたてを買い求める客の行列ができていた。この二日間のために用意した鰻は3トンという。同じ通町に最近、鰻屋がオープンしたが、「せきや」相手ではとても勝負にならない。鰻がスタミナ補給に有効なことは、古くから知られていたらしく、万葉集には大伴家持が夏痩せの友人に鰻をすす...

土崎湊祭り・曳山奉納と宵宮祭

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空に入道雲の浮かぶ好天に恵まれた七月二十日の宵宮祭。聞いているだけでワクワクする「寄せ太鼓」の躍動的なお囃子にのせて、各町内を出発した曳山(やま)が、奉納参拝のため土崎神明社界隈に集結する。今年は十九台の参加。道路拡幅にともなう神明社の鳥居と参道の移設にあわせて鳥居もかさ上げされ、今年から曳山が境内に入れるようになった。これは約二百二十年の曳山行事の歴史上初の記念すべき出来事であり、この祭りに新た...

祭りの神髄・土崎湊祭り

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曳山 2004土崎神明社の例祭は、秋田市を代表する祭りであり、これを見ずして秋田の祭りを語ることはできない。秋田市を代表する祭りといえば、まず竿燈を連想するかも知れないが、竿燈は祭りというよりも、七夕の伝統行事から発展した民俗芸能的色彩が濃い。「祭り」の語源は、神に「まつらふ(服ふ)(順ふ)」=「服従・付き従う」ということであり、それを主宰する神霊、または神社が存在しなければ本当の「祭り」とはいえない。...

ドラマ『東京タワー』の主題歌『東京』

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リリー・フランキーのベストセラー小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』がドラマ化され、フジテレビ系で放映されるが、その主題歌は、秋田出身のフォークトリオ「マイペース」が、70年代にヒットさせた「東京」。地方在住者の「東京」への強い憧れを唄った、ノスタルジックかつセンチメンタルな原曲を、今回は沖縄出身のBEGINがカバーする。昭和町の羽城中学校同期生で「ザ・リップス」を結成した三人は、やがて、60...

招き猫・大町神明社祭典

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大町神明社祭典七月十五日・宵宮  十六日・本祭秋田市大町二丁目、日銀秋田支店の向い、ビルの谷間に鎮座する「大町神明社」。「神明社」とは伊勢神宮の分社であり、天照大御神を祀る。祭典といっても、とくに派手な行事はないが、縁日に販売される「招き猫」は、猫グッズマニアにも人気の縁起物。手を振るしぐさが可愛らしい。この招き猫は、星辻神社のダルマのような、歴史のあるものではなく、商店街の組合がごく最近始めたも...

牛島の祭り・三皇熊野神社例大祭

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三皇熊野神社例大祭・本祭 七月九日三皇神社里宮本来は七月十一日が本祭なのだが、参加者の利便性を考慮して、最近は七月の第二日曜日に執り行われている。この日は牛島本町通り(商店街)から牛島五丁目間を通行止めにして、御神輿渡御、曳山奉納など。戦前は八台ほどが出て賑わったという曳山も、戦中戦後の中断期間を経て現在は二台。猿田川近くに移転した牛島小学校が、三皇神社里宮のある本町通りにあった昭和三十年代、宵祭...

里程元標のある風景・大町三丁目通り

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秋田市大町三丁目・大正初期の絵葉書より「赤れんが郷土館」(旧秋田銀行本店)が建つ、大町三丁目通りの大正始期の街並である。旧町名での「大町」というのは、大町一丁目から大町三丁目までの、この通り沿いに付けられた地名で、三丁目以南は本町四・五・六丁目となる。右手に鐘楼(火の見櫓)がある。高層建築物のない時代、これほどの高さがあれば、外町のほとんどが見渡せたことだろう。この鐘楼からは多くの写真が撮影され絵...

橋のたもとの小便小僧・平和記念像

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通町橋の東たもとに、裸の子どもが円球に腰掛けているモニュメントがある。通称「小便小僧」、正式名称は「平和記念像」。昭和二十七年(1952)建てられ、その年の十一月三日、文化の日に除幕式を執り行っている。その前年に調印され、この年に発効された「サンフランシスコ講和条約」を永遠に記念して、篤志家の寄附金により建設された。総工費五十万円。作者は秋田彫刻界の草分けの人、佐々木素雲。昭和二十八年 水遊びする子ど...