タダでも見たくない「相田みつを」の書
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アルヴェでやっている「相田みつを展」の観覧者が一万人を超えたらしいが、自分はこの人の「書」に強い拒否反応を覚える。相田みつをの画くコトバ自体は間違いではないだろう、しかし「人間だもの」という諦め(明らかに見る=諦観)または全肯定は、否定の連続という苦悩のプロセスの末に得られるもので、その結論よりも、そこに至る道、行程こそが貴いのだ。プロセスを抜きにした「人間だもの」という安直で安悟りな結論は、イン...
銀座街・消えた駅前小路
左右に果物屋のある銀座街入り口銀座街店舗・昭和四十一年頃平和食堂はその名のように平和通りにも入り口があり、中華の幸楽食堂もどちらの小路からも出入りすることができた。秋田駅前に銀座街(初期名は銀座通り)が完成したのは昭和二十三年(1948)の秋。当時の魁新報に居住者を求める広告がある。一コマが間口二間(約3.7メートル)、奥行二間、分譲価格は十二万円。ちなみに、この年の公務員初任給は約四千円。昭和四十年代...
あがた森魚 掌コンサート
あがた森魚 掌(たなごころ)コンサート10月29日(日)17:00開演(16:30開場)場所 レストラン・プラッツ 秋田市大町一丁目前売 2.000円(税込) 当日 2.300円あくらビール 他 ワンドリンク券付大町AD地階とニューシティを結ぶ地下通路という、めったに通ることのない場所にこんなポスターが。公式サイトのスケジュールに載ってないし、あやうく見逃してあとで後悔するところであった。今年は先月に引き続いての来県。これ...
秋田駅前界隈・昭和四十年代初頭
秋田駅前周辺・昭和四十一年頃戦前は十七連隊があった駅前周辺。終戦直後には青空マーケットが自然発生し、バラックの闇市、引揚者住宅などが雑然と建ち並んでいた駅前も、昭和二十三年頃から商店街が形成されはじめ、やがて商店や飲食店、約百三十軒が密集する地帯となった。現在の秋田西武の場所には仙台高裁秋田支部、その隣、公営駐車場の場所は東北電力の敷地。駅前から西へ向かう仲小路通りは、この時点では金座街で突き当た...
「付木小路」に響く音(ね)は‥‥
秋田市・歴史の小路(四)付木小路・秋田市大町六丁目かつて映画館「銀映座」があった十人衆町から、本町六丁目に抜ける小路を「付木小路」という。小路を抜けた左手は樹木の茂る児童公園(旧感恩講)、右手に新政酒造の酒蔵がある。昭和初期までこの小路に「付木屋」があったことから、「付木小路」と呼ばれたが、今ではその名を知る人も少ない。「付木・つけぎ」とは、杉や檜(ひのき)の薄く削られた木片の先端に硫黄を塗ったも...
歩兵第十七連隊・秋田駅前
歩兵第十七連隊衛門・広小路仙台の歩兵第十七連隊が秋田市に移されたのは明治三十一年のこと。海路、土崎に上陸した先発の第一大隊一千人は、行進ラッパに合わせて靴音高く市中を行進し、通行する町内は、日の丸国旗に紅白の幕を張り入営を祝った。そのときの町の様子が、通町の招福稲荷神社に奉納された絵馬に描かれている。奉納絵馬「連隊入営上通町歓迎図」秋田市保戸野通町・招福稲荷神社 連隊の敷地は約十四万平方メートル、...
竿燈マン現る・超神ネイガーショー
10.07ABSラジオまつりin秋田ニューシティークサレタマグラvsネイガー草刈り鎌をデザインしたマスクの、「ボッコレタマグラ」のマイナーチェンジっぽい新怪人「クサレタマグラ」の手には、「Dajax」(ダジャックス)のロゴマークがあるダジャグ組合ブランドのチェーンソー。これは人から「ホジ」を切り離してホジナシにしてしまうという恐ろしい武器。ネイガーの武器キリタン・ソードもあえなく真っ二つに切り落とされてしまう。そこ...
秋田駅前に丸ビルがあったころ
昭和四十年代、秋田駅前中央通り、現在の有明ビルの場所ににあった「丸ビル」。三十年代から四十年代にかけて流行した円形校舎と同様な構造の飲食ビルは、四十一年ころ「駅前に川反の味を」のキャッチフレーズで誕生、正式名称は「ニューあきた」。円形校舎といえば、市内には楢山の南中学校、茨島の秋田短大にそれがあった。南中が大堰端に移転したあと、円形校舎は婦人会館に転用されて余命を保っていたが、しばらく前に取り壊さ...
ハン・カクサイの電波ダジャック!
ネイガー好きのガキどもが寝静まった、金曜深夜に放送される「超神ネイガー ラジオ ハン・カクサイの電波ダジャック!」は、「秋田の明日をダメにする」をモットーに暗躍する、だじゃく組合班長・ハン・カクサイ様をメインパーソナリティーに迎えて送る「秋田の明日をダメにするラジオ」番組。この日を待ちわびていた全県のハン様ファンが、ラジオの前で歓喜の涙を流すに違いない。超神ネイガーショーにおいて、大切な狂言回しを...
ツクバネの不思議のカタチ
ツクバネつくばね【衝羽根】(1)羽子板遊びのはね。羽子(ハゴ)。(2)ビャクダン科の落葉低木。山地に生え、根は他の木に半ば寄生する。高さ約一メートル。披針形の葉を対生。雌雄異株。花は淡緑色で初夏、開花し、雄花は散房状につき、雌花は単生する。果実は卵状楕円形で、頂に四個の萼片が残存し、衝羽根に似ている。ハゴノキ。[季]秋。(大辞林)山野に自生する植物たちが子孫を残すために工夫された種子には、さまざまなバ...