1. 県立秋田図書館・広小路

    昭和初め頃の絵葉書より秋田市広小路に面した東根小屋町に昭和三十六年まであった県立図書館、正式名称「大正天皇御即位記念図書館」。平野美術館前の土手から堀越しに撮影している。大正四年十月着工、同七年十月落成。総建坪三百五坪、中央にマンサード屋根を載せたルネッサンス式の本館は木造二階建、腰回りに仁別産花崗岩、外壁は人造石塗。耐火性を重視した書庫は、鉄筋入煉瓦造三階建、モルタル塗の外壁。大正期の絵葉書より...

  2. 秋田駅前・1970年代初頭

    現在ヨーカドーが建つ地域。角地の信太商店、信濃屋旅館、川上カバン店、天龍ビル、銀座街、平和通り。この時代、信太商店の裏、中央通り側には「カレーショップかまくら」があった。清酒と電機メーカーのネオンが輝いていた駅前も、今では消費者金融の看板ばかりだ。-----------関連記事秋田駅前界隈・昭和四十年代初頭銀座街・消えた駅前小路平和通り・消えた駅前小路末広町・消えた駅前小路...

  3. 末広町・消えた駅前小路

    ▲末広町・昭和五十年代 ▲末広町・昭和四十一年頃 秋田駅前商店街にかつて存在した小路のひとつ、末広町でまず思い浮かぶのが、銀座街との角地にあった「食堂まんぷく」(通称・まんぷく食堂) の、薄汚れたバラック風のたたずまい。昭和四十一年頃の地図では末広町に二軒の店舗を構えている。 ▲新聞広告・昭和五十二年 朝から酒が飲める安くてうまい「食堂まんぷく」の名物で、いちばんの人気メニューだったのは、年季の入った一...

  4. 11月前半サーチワード・「東京タワー」急上昇

    06.11.01-14 トップ1011月1日から14日まで、閲覧者がどのようなサーチワードで、このブログにアクセスしたかを解析したグラフである。「††††††」は解析不能。11月に入ってから、延期になっていたフジテレビ系ドラマ『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』の放送が11月18日に迫り、番宣スポットが流されるようになったため、「東京タワー 主題歌」「マイペース 東京 森田貢」など、それに関するキーワードが急上昇中...

  5. クサレタマグラ・秋田方言

    クサレタマグラなんさでもハマル「タマクラ」とは、鎌や鉈などの、刃物と柄の間をつなぎ止める金属製の輪っかのこと。肝心かなめな部品であり、これが壊れたり腐ったりすると使い物にならない。「タマクラ」が腐食して締まりが悪くなり、なんにでもハマル状態を、役に立たないくせに、何にでも口出ししてお節介を焼く者にたとえて「クサレタマグラ」と呼ぶ。それを肯定的にとらえれば、好奇心・弥次馬根性旺盛な者と拡大解釈するこ...

  6. 秋田の犬、EUで吠える

    友川カズキは、三上寛、恩田晃らとともに、十月二十八日から十一月九日まで、ベルギー、スイス、フランス演奏旅行中。ベルギーでのフェスティバルから始まり、ブルゴーニュ、マルセイユ、リヨン、ジュネーブ、メッツ、ストラスブール、パリ、ナント。最近は日本でもこんなに連続してライブをすることはない。かなりきついスケジュールのなか、友川は連日ワインの海にたゆたうていることだろう。12月には秋田で久々(三年ぶりか)の...

  7. 平和通り・消えた駅前小路

    平和通り入り口・昭和五十年代左手に菓子の「田村屋」、右手は玩具と書籍の「ヤマサストア」。平和通りの完成は、隣接した銀座街と同じ昭和二十三年。一コマが間口二間、奥行一間半と銀座街より狭く、トイレは共同。二階を住まいにする店が多かったが、階段にすると場所をとるのでハシゴ段が設けられ、子供のいる家庭ではハシゴに蓋をして落ちるのを防いだという。昭和三十三年、アーケード完成。これが秋田市初の全蓋アーケード街...