二〇世紀ひみつ基地

旧秋田貯蓄銀行本店・昭和レトロ建築

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大正九年に始まった金融恐慌の影響により、中小銀行の破綻が相次いだのを機に、大正十年四月、金融制度の改善を目的とした貯蓄銀行法が公布され(施行は翌十一年一月)、零細貯金を扱う貯蓄銀行は、資本金五十万円以上の株式会社に限り、さらには他の業務(普通銀行)との兼営は認められなくなったため、秋田銀行、第四十八銀行、船川銀行、仁賀保銀行、雄勝貯蓄銀行などは、営業を継続することができなくなってしまう。そこで、県...

鳥居に猫が登る春

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秋田市千秋公園本丸、与次郎稲荷神社にて猫は高いところが好きだ。しかし、鳥居に登るとは、さすがは稲荷の守り猫である。新しい鳥居は朱色の塗装がツルツルすべって、登りにくいのだそうだ。しばらく見ないうちに、すっかり大人になってしまった。-----------関連記事枯葉の蒲団にくるまって...

友川カズキ Live@渋谷APIA

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2月20日、渋谷アピアにおける、友川カズキライブを、インターネットラジオで公開中。(現在、無料公開は終了)JJazz.Net-Japan Jazz Network-ジェイ ジャズ ネットセットリスト1.この世を踊れ 2.海みたいな空だ 3.青い水、赤い水 4.あやかしの月 5.夜の教室 6.ぜい肉な朝 7.サーカス 8.乱れドンパン節 9.赤いポリアン 10.月夜の浜辺 11.夢のラップもういっちょ 12.ピストル 13.井戸の中で神様が泣いていた 14.頑是な...

明治四十五年のミステリートレイン

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●秋田発・行き先不明の珍旅行明治の御代も、もうすぐ幕を下ろさんとする四十五年春、『秋田魁新報』誌上に「日曜遊覧団募集」なる不可解な広告が掲載された。列車を使った日帰りの団体旅行らしいのだが、目的地の記述が無い。場所の項目には「主催者側に於て趣向あり當日まて内密なりとす」の一文。これは行き先秘密の臨時列車、あのミステリートレインのことではないか!。当日の様子を『秋田魁新報』が「珍的団体(一昨日曜日の...

消える昭和・新国道沿いレトロ商店

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新国道沿い山王十字路近く。昭和十八年建築という雑貨食品類を扱う木造レトロ店舗「小野商店」。今は実質、自販機のみの開店休業状態で、経営する老夫婦はボケ防止のため、体の動くうちは店を開けるとのことだったが、とうとう解体工事が始まった。開店当時、道をはさんだ西側は見渡すかぎりの田圃が広がり、隣の社会福祉会館のあたりも、寺の裏側に沿って田圃が、戦後しばらくのあいだ残っていた。「小野商店」の脇から東に延びる...

歓喜寺の地蔵さん・寺町にお別れ

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07.01百四十余年のあいだ秋田市寺町に立ち、人々の祈りと思いを一身に受け、外町のほとんどを類焼した明治十九年の大火をくぐり抜け、移ろいゆく街並みと人の世の流れを眺めつづけてきた、背中に元治元年(1864)と刻まれた歓喜寺門前の地藏さん。07.01数年前に目の前の小路が拡げられ、そうこうするうちに墓石がトラックで運ばれていき、お寺が取り壊されて、夏の日差しを優しくさえぎってくれたケヤキの大木も切り倒されてしまい...

帰ってくる「電波ダジャック」

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ABSラジオ、3月18日(日)午後1時から、超神ネイガーラジオ「ハン・カクサイの電波ダジャック!」生放送2時間スペシャル放送!ABSのホジナシ電波が届がねぇ地方に住む秋田出身の田舎者がださも、放送終わってがらネットで聞がへでけるんだど。「予定」ってなが、なんだが怪しいどもな。しかし、真っ昼間からこんたら電波流してもいんだがABS。-----------関連リンクABS超神ネイガーラジオ「電波ダジャック」超神ネイガ...

自転車遠乗会・大島商会主催

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明治四十二年・書籍広告より日章旗が掲げられた秋田市下肴町の煉瓦造商店・大島商会前にずらりと並んだ自転車に、「秋田輪界の一大偉観」のコピー。右端にはカメラのレンズに好奇の眼を向ける子どもたち。時は明治四十二年六月六日(日曜日)午前六時ごろ、彼ら五十余名はこれから能代までの自転車遠乗り、今で言うところのサイクリングに、いざ出発せんとするところである。自転車が高価な贅沢品だった時代、まだ若い自転車遠乗会...