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広小路堀端・定点観察
07.12 広小路ここ数年のあいだに、広小路「木内」向かい、堀端の店舗が次々に解体・整地されて売りだされている。04.04 旧瀧不動産・旧マルキン本店(消失物件)04.04 旧マルキン本店(消失物件)新聞広告 昭和39年金座街にも店があった、カバンの「マルキン」西角地の建物に初期入居していたのは、昨年倒産した「瀧不動産」、「竹半スポーツ」「小泉薬局」。「マルキン」二階には喫茶「バニラ」が入っていた。古川堀反通りの...
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春を待つ雪国の飴・雪たん飴
練餡を飴で包み、伸ばして木型で押し切る。大館のアメッコ市でも定番の、手作りの素朴な切り飴。小正月の「まゆだま」を連想させる紅白のやさしい色のとりあわせ、ひとつひとつ表情の違うカタチの面白さ。大きめの飴をほおばると、最期にあんこが口の中でとけて広がる。子どもの頃は「あんこ飴」と呼んでいたこの飴の正式名称は「雪たん飴」。江戸時代に富山で創業し、明治期に小樽に渡った「飴屋六兵衛本舗」が、昭和三十年頃売り...
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有楽町「若鶏」昭和レトロ建築
03.07往年の映画館街・有楽町に昭和二十五年に創業した焼鳥屋「名代 若鶏」の、個性的で存在感のある昭和レトロ建築。旧店名「寿」の看板を取り外した跡がファサード上部に認められる。04.03創業時の店名は「寿酒舗」、のちに開店以来の人気メニュー「若鶏」が店名として使われるようになったが、今でも正式店名は「寿酒舗」。...
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昭和風情の居酒屋「江戸中」
2004.03川反四丁目から五丁目に向かう突当りに建つ、木造二階建ての「江戸中」(えどちゅう)は、昭和六年創業という老舗居酒屋。初代から約八十年の間、継ぎ足され受け継がれた、焼鳥とおでんのタレの奥深さ。特におでんの味には定評がありファンが多い。2004.03かつては「江戸中」の左隣に「森の茶屋」、右隣に「竹寿し」があった。料亭「濱乃家」は別格として、川反の居酒屋では最古の建築物。酒樽のリサイクル椅子、年季の入っ...
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ツンデレな焼菓子・栗煎餅
一般の煎餅よりも、ちょっと高級で、めったに買ってもらえなかった栗煎餅。昭和二年に栗煎餅を売り出した、山梨県の松月堂が意匠登録権をもっていたが、権利が更新されないまま、戦後になって各地に類似品が出回ったものという。真似られて全国で販売されるほど、魅力のあるお菓子だったわけだ。写真のものは通町「せきや」にて購入した山口製菓(岐阜県)の製品。牛島駅前にあった嘉藤商店が始めた、お菓子専門チェーン店「この店...
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「すずらん通り」にともる灯は
●すずらん灯の時代土手長町通りから、旭川に架かる三丁目橋を渡った、通称「すずらん通り」、かつては「三丁目小路」、もしくは「三丁目橋通り」と呼ばれた商店街である。「すずらん通り」の北に位置する通称「山王大通り」が、旧「二丁目小路」であり、現在の大通りも戦前は「すずらん通り」と同じ道幅の小路であった。昭和初期、すずらんをイメージした街路灯「すずらん灯」が設置されたことから、三丁目小路が「すずらん通り」...