1. 広小路ホコ天時代・70年代初頭

    72.05 秋田市広小路・ホコテンにて昭和47年(1972)5月の休日、秋田市広小路・歩行者天国でのスナップ。背景の「秋田セントラルデパート」前に「天津甘栗」の売店がみえる。この売店の左にスタンド形式の小さなラーメン店が隣接していたと思う。東京(銀座・新宿・池袋・浅草)で初めて歩行者天国が実施されたのは昭和45年(1970)年8月。同年の11月3日(文化の日)には、秋田市広小路において第1回歩行者天国が実施され、延...

  2. 廃墟ビル「和食会館」解体

    秋田市中央通りで、ずいぶん前から廃墟と化していた、旧「和食会館」のことを以前書いたが、最近になって周囲に足場が組まれ、ようやく解体が始まったようだ。おおかた駐車場にでもなるんだろう。70年代初頭から、食堂・レジャー関連事業を幅広く展開した、「和食会館」を経営する「東洋グループ」について、昭和49年5月18日付の秋田魁新報に「東洋グループ、行き詰まる 負債額、四億円にも 過剰投資 相次ぎ不渡り手形」の見出...

  3. 広小路が中心商店街だった時代・1973

    73.06 県民会館の土手から昭和48年(1973)6月、日曜日の昼下がり、県民会館の土手から買い物客でにぎわう広小路を望む。貸ボートを浮かべる穴門の堀の向こう、左から「日本生命ビル(カワイ楽器)」「秋田セントラルデパート」「古沢ビルディング(長崎屋)」「盛田かばん」「イワマ靴店」。人通りの絶えることのなかった広小路。今と比べると隔世の感がある。セントラルデパート「セントラルデパート」については前回書いたの...

  4. 植木市とセントラルデパート・1972

    八橋運動公園恒例の植木まつり(植木市)の季節である。植木まつりが始まった昭和30年代からずっと、千秋公園入り口の中土橋が会場だったが、秋田中央道路(地下道)の工事で八橋に移転、工事完了後も中土橋に帰ることはなかった。中土橋に所狭しと展示して開かれる植木市は、新緑まぶしき千秋公園の歴史的風景と相まって、おもむきのある五月の風物詩であった。八橋公園内の会場は広く駐車の便も良いが、中土橋のような情緒がない...

  5. 勝平神社例大祭・地口絵灯籠祭り

    平成二十年度・勝平神社例大祭(地口絵灯籠祭)五月十二日(宵宮)十三日(例大祭)秋田市保戸野鉄砲町(旧北鉄砲町)に鎮座する毘沙門さんのお祭り(勝平神社例大祭)には、雨が降ることが多いが、今年は風が強めで少し肌寒かったものの、両日ともさわやかな晴天に恵まれた。勝平山から川尻毘沙門町、八橋を経て俵屋火事の翌年明治二十年に、北鉄砲町の秋葉神社と合祀して社殿が再建されたこの地は、「山新もめん」で有名な山中新...

  6. 友川カズキと能代バスケット

    5月9日発売の『Number』703号に、友川カズキ(本名・及位典司)とバスケットボールに関する記事が、6ページにわたって掲載されている。◆ナンバー・ノンフィクション◆文◎藤島 大友川カズキと能代バスケット「無償の放熱」能代工業高校バスケ部元監督・加藤廣志の自伝『高さへの挑戦』(秋田魁新報社刊)に、新入生の友川が、先輩で能代工業伝説のガード・山本富美夫と一対一の攻防の練習をしているとき、やられっぱなしが悔しくて...

  7. 秋田銀行発祥の地・茶町菊ノ丁

    二丁目小路(現・山王大通り)方向から北に位置する、茶町菊ノ丁・上肴町・通町を望んでいる、大正期の撮影と思われる写真。菊ノ丁は現在の大町二丁目、ニューシティビル裏通りの、かつては名だたる豪商が建ち並んだ通り。明治十九年の俵屋火事、明治三十八年の大火で被災しているため、それ以降に建てられた店が大半を占める。西側(左手)の洋風建築が「第四十八銀行」。明治十二年に本県初の銀行「第四十八国立銀行」として、旧...

  8. 山王ドリームリンクストリート

    山王大通り旧NHK秋田放送局の脇通りには、ドリームリンクス経営の飲食店が並び、さながらドリームリンクストリートの様相を呈している。08.03手前から「弥助蕎麦」、月島直伝もんじゃ焼「ひょうたん」山王店、「末廣ラーメン本舗」山王店、「半兵ヱ」山王店。さらに直進した右手の、ドリームリンクス本社の入るビル一階に、大衆駄菓子酒場「ままごと屋」があったが、通常営業が週末のみの営業になり、いつのまにか閉店していた...

  9. 豆腐屋に卯の花貰う春の宵

    牛島商店街で藩政期から豆腐の製造を生業とし、明治三十一年からは歩兵十七連隊の陸軍御用達商として商品を納めた、永い歴史を持つ老舗豆腐店が、この三月末日に店を閉じた。08.05 吉川豆腐店時間と手間がかかる「本にがり」を使った豆腐製造にこだわり、平成十九年には秋田県優良技能者として表彰されている。早くから「にがり寄せ豆腐」を商品化し、お品書きに「吉川豆腐店の寄せ豆腐」と表記する居酒屋もあった。昔は個人経営...

  10. そこに黒猫館があった・大町五丁目

    大町五丁目から川反に向かう祇園小路への曲がり角に、先月「火乃座」という、ちょいと風流な外装の居酒屋がオープンした。店名の「火乃座」とは、「火の神の坐(ましま)す」所」という意味で、家の「囲炉裏」「かまど」などを表す。あまりの変わり様にすぐには気がつかなかったが、ここは最近までアダルトショップ「黒猫館」があった場所。07.0370年代に「黒猫館」が オープンした当初は、どうせ長くは続かないとたかをくくってい...

  11. 博多ラーメン新店舗・川反散歩

    川反四丁目に連休明けの5月9日オープンする「博多長浜屋台ラーメン・あぁ博多人情」。外装に「汚し」風のペイントを施した、トタン張り昭和バラック風店舗はまだ未完成。「博多長浜屋台ラーメン」とはいえ、本場からの進出ではなく、経営は郡山に本社を置き、飲食事業の他に脱毛サロンを全国展開する異色の会社である。「あぁ博多人情」は盛岡、仙台に次ぐ三店目。_________関連リンクラーメン好きの集るサイト くさび・一心亭・...

  12. 旭川に舞う鯉のぼり

    風強く夏のような暑さに、旭川に風をはらんで舞う鯉のぼりが涼を誘う。川反五丁目の「第一会館」店頭に「鯉のぼりがたくさん必要です。お貸し下さい。秋田の子供達の健やかな成長を祈り、旭川にロープを張って、沢山の鯉のぼりを飾りたいと思います。・・・」とのポスターがしばらく前から貼られていて、これがその結果。川反一丁目、秋田署向かいのあたりの旭川にも、数年前から鯉のぼりが渡されている。さいわい橋下五月とは思え...

  13. 観よ!映像の驚異「飛び出す映画」

    ●立体映像とアブドーラ・ザ・ブッチャー先日、秋田駅東口のアルヴェ隣に移転した、NHK秋田放送局の新会館で立体ハイビジョンの公開があった。人間の左右の眼にあたる二台のカメラで撮影した映像を、二台のプロジェクターで暗室に設置されたスクリーンに投影し、観客は偏光眼鏡をかけてスクリーンを観る。自然な奥行きをみせるリアルな映像は、今まで体験した立体映像を遙かにしのぐもので、とくに実際にダイビングしているよう...