1. 秋田における近代スキーの黎明

    ●秋田スキー事始め東京高等師範学校教授・永井道明が、秋田市における体育講習会の際、スウェーデンから持ち帰ったノルウエー式(二本杖)スキーを持参し、実演および指導をしたのは、明治四十三年十二月のこと。明治四十四年一月十二日、オーストリアのレルヒ中佐が、“日本スキー発祥の地”新潟県高田市の金谷山において、陸軍歩兵第五十八連隊の青年将校たちにオーストリア式(一本杖)アルペンスキーを指導をした数週間前のこと...

  2. 昭和30年の秋田市と平野政吉のこと

    昭和30年の秋、全国の映画館で映画の前に上映されたニュース映画。(現在、動画配信元が公開を停止中) 冒頭のタイトルバックは、土手長町通りの消防署(現・ホテルはくと界隈)火の見櫓から、左下に秋田市役所の明治建築を俯瞰した市街。 夜明け前、秋田駅からあふれ出て市場へと向かうガンガン部隊(行商人)の群れで始まり、市場の青空マーケット、農協倉庫、大町三丁目の町家・醤油の田中太吉商店、大町一丁目の平野政吉邸、...

  3. 城下の名残「鑑の松」貞節の鑑

    ●土手の上の老松 08.10秋田市矢留町、保戸野新橋のたもと、土塁の上で貫禄のある優美な姿をみせる老松「鑑(かがみ)の松」。佐竹義宣公が、今の千秋公園に築城、町割りの一環として旭川を大改修し、掘替えの際に出た土で旭川の東岸に、高さ八尺(約2.5メートル)の土手を築いた際に植えられたもので、間近にある「鷹の松」と同様に樹齢三百八十年ほどの老松である。防御壁として旭川の東岸、内町(うちまち)側に築かれ、松...

  4. モータープールのあるジオラマ

    秋田駅東口ヘリコプターからチルト and シフトレンズで撮影したような、ジオラマ風(ミニチュア模型風・箱庭風)写真を、画像処理ソフトで模倣するには、被写界深度が浅くなるように周辺部をぼかし、彩度とコントラストを上げればよい。しかし、問題はそれにふさわしい素材探し。秋田駅東口高所から俯瞰できるロケーションの良い撮影スポットは少ない。俯瞰した写真よりも平地で浅い角度で撮った写真のほうが、むしろジオラマ風に...

  5. マンションのあるジオラマ

    秋田市手形字中谷地「サンデュエル手形」付近大きな地図で見る_________関連リンクOPENERS - ミニチュアのようなリアルな写真――本城直季写真展「small planet」【写真展リアルタイムレポート】本城直季「small planet」、「クリテリオム67」...