薹立ちて綿毛の輪廻風に舞う
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09.05.02春先には土から頭だけを出していた蕗の薹(フキノトウ)の花茎も、今は大きく伸びきって、そのてっぺんに白くやわらかな綿毛をつける春五月。蕗の薹や菜の花の幹が伸びきった状態のことを「薹が立つ」といい、固くなり食べ頃を過ぎてしまったことから、若い盛りを過ぎた人、とくに婚期を過ぎた女性に対して使われ、また、芸事などに熟練することに対してもいう。蕗の薹には雄株(男)と雌株(女)があり、「薹が立つ」のは...