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消えた老舗銭湯「辻の湯」新大工町
2● “六道の辻”の湯屋「辻の湯」06.05この3月末(2009)に閉湯した、秋田市大町一丁目の銭湯「辻の湯」が、5月の末に解体・整地され、跡地は駐車場へと姿を変えた。保戸野鉄砲町から通町へと向かう突き当たり、旧新大工町の界隈が藩政時代から“六道の辻”と呼ばれていたことから命名された、江戸末期の開湯という、永い歴史をもつ老舗銭湯であった。“六道の辻”については、改めて記事にする予定。「辻の湯」の裏通りが下米町...
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花に水、心に音の夜音会
09.06.206月21日の夏至を前にして、急に蒸し暑くなった20日土曜日の夕方、サン・パティオ大町の中庭で、毎年恒例のトワイライトリレーコンサートがスタート。いまでは大町の夏の風物詩として定着したこの企画がはじまって、今年で10年目だという。夜風の吹き抜ける、たそがれ時の中庭に流れる、チアーズの歌心あふれる歌声と演奏が、枯れた花に水を注ぐように心地よく心をうるおす。毎年楽しみなトワイライトリレーコンサートの初...
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金鳥の夏来たりなば除虫菊
シロバナムシヨケギク・秋田市添川にて田植えが終わる頃、マーガレットに似て、白く可憐な花を咲かせる、ユーゴスラビア原産のキク科の多年草・シロバナムシヨケギク(白花虫除菊)、通称・除虫菊。15世紀の頃、捨てられて枯れた花の周囲で、たくさんの昆虫が死んでいるのが発見されたことから、殺虫効果が認知され、主に蚤取粉の原料として使われはじめたという。生花には除虫効果はない。除虫菊を日本に広め、除虫菊産業界の恩人...
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たそがれのプロフィール・街角の顔
陽が落ちる前の、ほんのつかの間、西日を浴びた壁面にダンディーな左向きの横顔を映し、刻々と表情を変えながら、やがて黄昏に消えてゆく彼が居た。_________関連記事顔に見えるモノ(ひみつ基地内タグ検索)...
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マイテーとは何か?・大島商会の不思議広告
大正元年の秋、秋田魁新報三面に、「マイテー 何か」という、謎の文面の一段広告が掲載され、それから十四日のあいだ、その不可解な広告が延々とつづく。はたして「マイテー」の正体はいかに。ナポレオンは マイテー人物(マン)大日本帝国は マイテー邦国(カントリー)英京倫敦は マイテー都市(シテー)埃及金字塔は マイテー遺物(ニユメント)日本富士山は マイテー山嶽(マウンテン)さて其の次のマイテーは?最初の掲載か...
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もうすぐ夏祭りの季節
牛島商店街に貼られた三皇熊野神社祭典のポスター。早いもので今年もそんな季節か・・・・・・。本年度の日程は七月十一日(土)、十二日(日)。詳細は以下関連リンクから。この祭典ポスターの曳山写真は当ブログが提供。発行されてしばらくなる、三井生命のPR誌『ベクトルライフ』六月号にも、ブログに掲載済みのものだが、馬口労町の草市で撮影した写真を提供しているので、手に取られる機会があればご覧下さい。_________関連リンク...
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百年目の自転車遠乗会そして百哩大競走
今日の秋田魁新報にこんな記事が載っていた、とのメールに添付されて、六月十一日の朝、この画像が送られてきた。下肴町の大島商会が明治四十二年六月六日の日曜日に開催した、自転車遠乗会のことを「秋田の今昔を紹介するウェブサイト」で知り、この六月六日に、百年前と同じコースで遠乗り(サイクリング)を再現したという。明治の世に遠乗会を企画した大島商会店主・大嶋勘六氏も彼の世から、その姿を目を細めて見守っていたの...
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えごの花踏みしめて行く野辺の道
エゴノキ エゴノキ科エゴノキ属その実を口にするとエグイことから、エゴノキと名づけられた、甘い芳香を放ち、地に顔を向けて咲く白く清楚な花。エゴノキの実がエグイのは、発泡作用があり石鹸の原料でもあるサポニンが含まれているため。まだ青い卵形の小さな実をつぶして、石鹸代わりにしたことから「シャボンの木」とも呼ばれた。また、サポニンには魚毒性があることから、エゴノキの実や根を水中でつぶし、川魚を麻痺させて捕...
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第三十一回「千秋茶会」千秋公園
平成二十一年六月七日秋田市制百二十周年記念 第三十一回「千秋茶会」於・秋田市千秋公園本丸_________関連記事二〇世紀ひみつ基地 千秋茶会・千秋公園本丸...
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公孫樹様専用・通り抜けの穴
大橋屋旅館 09.05通町橋のたもとに建つ、“小便小僧”モニュメントの向かい、大橋屋旅館の庇に穿たれた、公孫樹(いちょう)の通り抜け穴。改築の際、門前の公孫樹をそのまま保存するために開けたものと想像される。もともとは外町の職人町・大工町(通町)で営業していた旅館で、大正7年、かつては秋田市の官庁街であった土手長町に移転。公孫樹のために四角く穴の穿たれた庇の上に、木製で年代物の旧称“大橋旅館”の屋根看板が上が...
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秋田銀行の新制服がビミョーな件
雑記帳:ドン小西さんデザインの大胆制服 秋田銀行 - 毎日jp(毎日新聞)ドン小西がデザインしたという、秋田銀行の新しい制服。まるでどこかの百貨店の包装紙のような派手な配色のブラウスが、落ち着きのない印象を与えて、銀行の制服としてはビミョー。それを見越してか、あらかじめ無難な無地のブラウスも用意しているというから、結局はそれに落ち着くのではなかろうか。※追記全てのバリエーションの画像が掲載されている、秋...
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永遠の昭和の子ども・ヤン坊マー坊50周年
今日6月1日は気象記念日。明治8年6月1日、日本初の気象台として東京気象台が設置され、気象ならびに地震の観測が開始されたことを記念し、明治17年に制定される。この日はまた、ヤンマーの双子キャラ「ヤン坊マー坊」がブラウン管にデビューした「ヤン坊マー坊記念日」。民放テレビの草創期、昭和34年6月1日の夕方、「ヤン坊マー坊天気予報」の放映がはじまり、この(2009)6月1日で50周年を迎えた。番組を提供する、発動...