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「県庁橋通り」は県内初の舗装道路?
1秋田市・県庁橋通り大正末から昭和初期の撮影と推定する二丁目小路(現・山王大通り)東端の景観。二丁目橋(通称・県庁橋)を渡った突き当たりに秋田県庁舎が存在したことから、この一画は「県庁橋通り」と呼ばれ、昭和六年には秋田駅前~県庁橋通り間に路面電車が開通する。正面に秋田県庁舎、その手前に四本のランプポールがみえる二丁目橋(県庁橋)。アールヌーボ調のランプシェードが特徴的な街灯が立つストリートの、左手前...
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聴け!“超エレクトロラ”奏でる電気の音楽を!!
●秋田市に“超拡声電気蓄音機”現る!!久保田城の時代には能楽や町踊りが上覧されたという千秋公園二の丸広場。明治以降は運動場となり、花見時には舞台が設置され、最近は JAZZ フェスの会場となったその歴史的イベント広場に、昭和四年(1929)六月、巨大な電気蓄音機が運びこまれ、秋田魁新報社主催で一夜限りの “大音量レコードコンサート”が開催された。市民慰安(本社主催)レコードコンサートいよいよ今晩六時半から公園二の丸...
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たけやの「学生調理」・調理パンのロングセラー
ソース風味の魚肉ソーセージフライ・サラダ・ナポリタンスパゲティの三品をコッペパンではさんだ、たけや製パンの「学生調理」。たけやの調理パンといえば、まずこれを思い浮かべる県人も多いことだろう。1970年代初頭にはすでに存在したと記憶している「学生調理」。そのユニークな名前は、中高生をターゲットとして開発され、主に学校の購買部に卸した商品であったことに由来するのではないかと想像する。もうひとつ、忘れがたき...
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横町のモダン理髪店跡・レトロ看板建築
2005.11商店と飲食店が並び、往時は買い物客でにぎわった商店街、秋田市横町通り(五丁目小路)に建つ端正な看板建築、旧「石田理髪店」。一階部分は店舗用に大幅に改装され旧態を失ってしまった。昭和四年十月の『秋田魁新報』に「横町の石田理髪店新築」の記事あり。大理石の洗髪台や舶来の鏡を設置した、内外装を凝らしたモダンな床屋であった。明治三十年代に間近の本町五丁目で開業したようで、明治三十八年刊行の『秋田市営...
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消えた昭和の灯・横町“すきま店”の終焉
2010.11最近は夕刻から店を開く横町の木村商店のシャッターが降ろされたまま、閉店時も外に出ていた年季の入った陳列台も撤去されていた。気になって近所の人に尋ねたら、木村のおばあちゃんは至って元気だが、販売不振を理由に先ごろ店を畳んでしまったという。2003.07裸電球のもと、果物・菓子・おにぎり・パン・弁当などが所狭しと並ぶ小さな店。横町の名物店であった、24時間営業の木村商店のことを、僕らは「すき間みせ」と呼...
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協働社の残像があるコンビニ跡
2010.112009年1月に倒産したホテルハワイ駅前店前で営業していたサークルK広小路店が閉店。駅前のローソンと比較すると客の入りが悪く、それに加えてホテルの閉鎖も影響したものと思われる。コンビニのカラフルな外装が取り払われたその下から、地層の断面に眠っていた遺物のような「協働社」のロゴが出現。当店舗は「協働社グループ」(1997年倒産) から靴販売部門を独立させた「協働シューズ」が経営した、カジュアルシューズシ...
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末廣カップラーメンに吾作ラーメンを想う
10.10.27数日前、サンクスに入ったら、入口に面したいちばん目立つ特設コーナーと、高級カップ麺の棚が赤と黄の「末廣ラーメン」カラーで埋めつくされていた。話題性を期待できる商品だけあって、サークルKサンクスの力の入れようがうかがえるディスプレーぶりである。秋田駅前店とかち麺工房「末廣ラーメン本舗」店主監修食した感想は、この手の再現商品にありがちなことだが、ある程度オリジナルの味を再現しているものの、店舗...