港の自販機ネタ多数「土崎湊祭り・見返し」2016
平成二十八年「土崎湊曳山祭り」より
世相を描写・諷刺して、曳山の裏を飾る「見返し」をいくつか。
「高三の わらしに諭され 投票所」壹騎町一区
「東京五輪 ゲスの都知事は 五厘刈り」清水町三区
「東京五輪 裏(裏金)はあったが 表無し(お・も・て・な・し)?」 若松町
「山車(やまぐるま) 湯河原行けば 公用車」新柳町
昨年は「ドローン」ネタが目立ったが、平成28(2016)年は、廃業と復活でメディアをにぎわせた「土崎港のレトロ自販機」を題材にした「見返し」が、二十二町内中、六件と多数。ちなみに昨年は一件のみだった。
「うどんそば 山車(ダシ)を曳き注ぎ 綱ぐ駅」鉄道社宅
「吹雪く中 五時間並んだ 自販機に」新城町
「自販機に 思いを馳せる うどんそば」相染町
「讃岐(さぬき)より 稲庭よりも 販売機」旭町二区
「再雇用 港名物 そばうどん」幕洗川三区
「猿貝焼 濱の自販機で 売れねべが?」本山町
本山町・給与車
飲料を運搬する給与車にも、遊び心でディスプレイされた「さるかやぎ」のイラストは、以前当ブログに掲載したものを、依頼があって提供した。秋田名物「猿貝焼」については下記関連記事を参照のこと。
セリオンの館内に移設された、そば・うどん自販機だが、平時は夕刻に閉店するため、24時間いつでも気軽に立ち寄れる環境は失われ、併設していたハンバーグ自販機はよそに移転し、レトロスポットとしての希少価値も半減。自販機があった船舶食糧商「佐原商店」は解体され更地になった。
来年の「見返し」は「ポケモンGO」ネタが多数と予想。しかし、そのころには今の狂騒的なブームもすっかり沈静化しているのだろう。
●次回「土崎湊祭り・宵祭」につづく。