街の電気屋・乾電池自販機・昭和レトロ

川端たぬき

東芝乾電池自販機
2016.09

秋田市保戸野の電気屋の店頭に設置された「東芝乾電池自動販売機」(芝浦製作所製)。

500円硬貨対応機だが、「500円」の文字はガムテープで隠されている。500円硬貨が登場したのは昭和57(1982)年。それ以降の製造だから、今(2016)から30年ほど前の機械だろう。

かつては東芝ストアーなど、街の電気屋の店頭に多く設置され、休業日や夜間などに電池が切れたとき、便利な存在だったが、24時間営業するコンビニの普及により存在価値を失い、その数は減少の一途をたどり、今では稀少な昭和レトロ物件となった。

東芝乾電池自販機

最近なにかと話題の「うどん・そば自販機」をかつて製造販売していた、大手電器・自販機メーカー「富士電機」が、昭和50(1975)年「乾電池自動販売機」を発売。これが同社が始めて飲料・食品以外の物品自販機分野に進出した製品で、乾電池自販機のルーツらしい。

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