在りし日の「お菓子のくらたビル」2階パーラー
1980年頃の仲小路「お菓子のくらたビル」(お菓子のくらた秋田店) 店内の様子がTwitterに投稿されていたので、今回はまずそれを紹介し、そのあとに同ビルの現状などを付記する。
【秋田市出身の皆様へ】
古い雑誌を見ていたら、秋田県にある『くらた』というお菓子屋さんの特集ページを見つけました。
これは40年程前の秋田店の様子で、同店は数年前までは営業していたようです。
併設されたパーラーの様子が窺えてきっと懐かしく思う人もいるかと思ったのでtweetしました。 pic.twitter.com/SCGZKe6Tm7— QVC (@QUEVCAGRAPHIXX)
飲食業界誌のグラビアページに掲載されたとおぼしき記事のタイトルは「お菓子のくらた 物販で1日60万円、パーラー部門で1日10万円を売る繁盛店」。
向かいにあった「秋田赤十字病院」の職員や見舞客らでにぎわった「くらたビル」2階のパーラーと、1階の洋・和菓子物販フロアなどが掲載されている。もしかして“あの頃”のあなたが写っているかも。
当ブログの過去記事から関連部分を引用。
1970(昭和45)年4月、湯沢市の老舗菓子店「くらた」が仲小路に秋田店を開設。
1977(昭和52)年10月「お菓子のくらたビル」オープン。
一階・菓子店舗、二階・パーラー、三階・洋菓子工場、四階・パン工場、五階・社員寮。新たにパン・デニッシュ・ドーナツの製造販売を初め、二階にパーラーを新設。
北・西方向に大きく開いたガラス張りのパーラーは、焼きたてのパン類、抹茶・玉露に和菓子のセットやランチも提供し、主に女性客でにぎわっていた。
▲1982年 雑誌広告
同ビル4階のパン工場で焼かれていたフランスパンの眼を惹く広告。県内で初めてフランス・ボンガード社製のフランスパン専用オーブンを導入して焼き上げたとのこと。
▲2015.01
1998年「秋田赤十字病院」が秋田市上北手に移転。以降、売上げが激減、パーラーも一時閉鎖。隣に明徳館ビルがオープンした機会に再開するが長続きせず。
2012年7月、婦人会館・日赤跡地に「エリアなかいち」がオープンするも、期待した売上げは微増にとどまり、開店から約44年、2014年2月に閉店する。
現在(2015.01)お菓子の「くらた」は、県内で11店舗を経営、その内、秋田市内に4店舗がある。
▲2021.02
屋上の大型看板は最近になって撤去された。
2015年に「サン・パティオ大町」から「くらたビル」に移転した「竹半スポーツ」は、アトリオン地下1階を経て、保戸野小学校近く、菊谷小路の文具店「のてや」(2019年7月廃業) 旧店舗に移転。
▲2020.08
2021年3月現在、同ビル1・2階には、フェイシャルエステティック「ウインズ秋田サロン」が入居している。
- 関連リンク
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