フェニックスビル前・福音モニュメント・定点観察

川反通りの裏通り、水商売の飲食店ビルが多い秋田市大町五丁目の「フェニックスビル」の前に、今(2021)から10数年前まで、とても印象的な造形のモニュメントが設置されていた。

フェニックスビル
▲2007.05

フェニックスビル

フェニックスビル

赤御影石造りの中央に配置された椅子状の褐色石を、大きな両手で包み込むような造形のモニュメントの前に置かれた石碑には、新約聖書・マタイの福音書11章28節の意訳文が刻まれ、当時のビルオーナーとおぼしき署名に続き「God bless(神のご加護を)2001」と結ばれていた。 

バーやキャバレーも、生活に疲れた人たちに安らぎを与える場であり、そこで働く人たちは、ある意味で神聖なる職業と言えなくもない。モニュメントの設置者が膨大な聖書の中からこの一節を選んだのも、ビルに入居する店が安らげる癒やしの場になれば、という思いがあったのだろう。

中央の椅子に座ってみたいが人目が気になるな、などと思っているうちに、オーナーが変更されたのか、2013(平成25)年頃、モニュメントはすっかりと撤去されて、その跡地には自販機が置かれていた。

フェニックスビル
▲2013.04

フェニックスビル
▲2013.12

2013(平成25)年、モニュメント跡に新設された小屋に、居酒屋「陣鳥」オープン。屋台風の店ではテイクアウトの焼鳥・タコ焼きが販売され、アルコール類のほか、ラーメン、カレーなどが提供されている。

フェニックスビル
▲2017.03

フェニックスビル
▲2017.08