アキタロックシティカーニバル’87~’89・氷室京介 in 御所野

1986(昭和61)年夏「秋田博’86」のスペシャル・イベントとして、向浜スポーツ公園内「秋田県立球場」で開催された伝説のロックフェス「アキタロックシティカーニバル’86」については前回書いた通りだが、今回はその続編。前編を未読の方は下記関連記事のリンク先を参照されたい。

アキタロックシティカーニバル’87

1987(昭和62)年夏の第2回「ロックシティカーニバル」は規模を拡大し、秋田の他に仙台、盛岡、青森の東北4会場で開催された。各地の「ロックシティカーニバル」の総称を「ロックシティサーキット」という。

「明日のロックが見えてくる」というキャッチフレーズおよびシンボルマーク、プロモーターの「ミュージックギルド」などは、前年の「アキタロックシティカーニバル’86」と変わらない。

ロックシティカーニバル
▲1987年6月掲載広告

アキタロックシティカーニバル ‘87
8/16 SUN
開場9:00AM/ 終演予定9:00PM 雨天決行
前売4,500円 当日5,000円

秋田・向浜 県営サッカー・ラグビー場特設会場
秋田駅より臨時バス運行

●主催/秋田魁新報社、 ABS秋田放送、ミュージックギルド
●後援/FM秋田

秋田会場は「向浜スポーツ公園」内にかつて存在した「県営サッカー・ラグビー場」。8月16日当日はあいにくの雨であった。

上掲の広告掲載時点でまだ固まっていなかった出演者は、最終的に以下の通りに決定。

前年の第1回目よりも出演者が増え、岡村靖幸、久保田利伸など、ソロアーティストの台頭が目立つ。

前回「ABS秋田放送」が製作した宣伝番組「ロックシティスペシャルTV」は、開催地の4放送局にアーティストの取材を割当てて製作。5月から8月まで東北6県で放映された。このように、ひとつの番組を系列の異なる各放送局が競い合って製作することは、前例がない画期的な試みであった。

「アオモリロックシティーカーニバル ’87」の様子が収められた動画が YouTubeにあったので下に貼っておく。

のちに芥川賞を受賞し、現在はパリ在住の作家・辻仁成 がボーカルを務めたECHOES (エコーズ)が動画冒頭に登場する。

ロックシティカーニバル
▲ロックシティーカーニバル’87

氷室京介 in 御所野ニュータウン ’88

1988(昭和63)年8月の第3回「ロックシティカーニバル ’88」の開催地は盛岡、青森、山形の3ヶ所のみで秋田では実現しなかった。

当地ではその代わり、同年4月にBOØWYを解散し、ソロ活動を開始していた氷室京介のファーストツアー「氷室京介 キングオブロックショー」を開催。豊北では鶴岡・湯沢・大館を起点とするバスツアーが組まれ、各地からのファンが御所野に集まる。

当初は「アキタロックシティカーニバル」を開催する予定で準備を進めていたのだが、氷室側の要請を受けて単独ライブが実現したらしい。

「向浜スポーツ公園」内を会場とした、第1回および第2回の「アキタロックシティカーニバル」に際して、騒音苦情が数多く寄せられ、グラウンドが荒らされる点も問題になった。そのため、秋田市郊外に位置し、まだ造成中の御所野ニュータウンが会場として選ばれたと推察する。

以下は「ミュージックギルド」が製作したフライヤーからの引用。文面を見る限り、氷室側が秋田での開催を希望したようだ。

'88 ROCK CITY CIRCUIT
DON'T KNOCK THE ROCK
KING OF ROCK SHOW
KYOSUKE HIMURO & His Band

86年、秋田博の一環で開催されたアキタロックシティカーニバル。そしてあの豪雨の中トリを飾り、観客ステージ一体の中で、最高のボルテージの内に終演した昨年8月16日、第2回ロックシティカーニバルのBOØWY

あの時同じ時間を共有した我々は、あのBOØWYのロック魂(スピリッツ)勇姿を忘れないだろう。
そしてやはり、彼らも昨年夏の秋田は、数あるBOØWYのライブの中でも脳裏に焼きついていたのだろう。

今年4月2・3日後楽園エアドームで行われたBOØWY解散コンサート後、BOØWYのVOCAL氷室京介が新しい彼のBANDを引き連れ初ソロコンサートが全国5箇所で今年夏開催される。
そのわずか5箇所の中に秋田が選ばれたのだ。
帰ってくる氷室京介。
我々は帰ってくるきみを拍手をもって迎えるだろう。

1988年8月12日(金)
御所野ニュータウン・特設野外ステージ
18時30分開演 全席自由
前売 ¥4,000 当日 ¥5,000

主催 フリーウェイレコード
主管・製作 ミュージックギルド
企画 ユイ音楽工房
後援 ABS秋田放送・AKT秋田テレビ・FM秋田・東芝EMI

氷室京介
▲KYOSUKE HIMURO TOUR1988 -KING OF ROCK SHOW-

氷室京介 KING OF ROCK SHOW "DON'T KNOCK THE ROCK” ツアー

1988/07/25 (月) 真駒内屋外競技場 (北海道) 
1988/07/27 (水) 浅間高原 特設会場 (群馬県) 
1988/08/04 (木) 高雄パークウェイ トワイライトシアター (京都府) 
1988/08/12 (金) 秋田御所野ニュータウン 特設野外オンステージ (秋田県) 
1988/08/17 (水) 小牧市総合運動場野球場 (愛知県)

ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans 】より引用

このファーストツアーのオープニングでオースチン製ブラックキャブ(ロンドンタクシー )に乗った氷室は、ステージ後方に張られたスクリーンを突き破って登場。いかにもバブル経済期らしい派手な演出であった。

氷室京介
▲KING OF ROCK SHOW "DON' T KNOCK THE ROCK” 下記YouTubeよりキャプチャ

アキタロックシティカーニバル’89 in 県民会館

1989(平成1)年8月18日「秋田県民会館」にて「アキタロックシティカーニバル’89」開催。野外からホールへとステージを変える。

  • アキタロックシティカーニバル’89 出演アーティスト
  • THE STREET BEATS(ザ・ストリート・ビーツ)
  • LINE-UP(ラインナップ)
  • THE MINKS(ザ・ミンクス)
  • THE BELL'S(ザ・ベルズ)
  • THE POGO(ザ・ポゴ)
  • ROLLIE(ローリー)
  • THE PRIVATES (ザ・プライベーツ)
  • JETZT(イエッツ)
  • KATZE(カッツェ)
  • SHADY DOLLS(シェイディ・ドールズ)
  • UNICORN(ユニコーン)
  • ANGIE+MAGUMI(アンジー+マグミ)

恐らくこれが最後の「ロックシティカーニバル」。この日が東北を巡る「ロックシティサーキット」の最終日だったらしく、ユニコーンのスケジュールを見ると、秋田の他に盛岡、青森の「ロックシティカーニバル」に出演している。

仙台の「ミュージックギルド」がプロモートした「ロックシティサーキット」(ロックシティカーニバル) が開催された80年代後半はバブル経済期と重なるが、次回は「ミュージックギルド」が秋田駅前を含む東北各地で経営したレコードショップとカフェバーのことなどを。

sqeacrow

向浜参戦してました!

当時、中1でした。チャリ漕いで行き、rockを間近で聞いた初めての体験でした。
帰り道は土砂降りの雨で、全身ずぶ濡れになって、好きなアーティストの歌を叫びながら帰った記憶があります。
翌年に、前述のゴミ問題、騒音問題で取りやめになったと聞いてました。

2023.07.22 Sat 07:44