マルシメ鎌田の酒まんじゅう

駅に降り立ち改札を抜けると、どこからか「酒(さか)まんじゅう」の甘い香りが漂い、秋田に帰ってきたことを実感させた、かつてそんな時代があった。


昭和三十五年(1960)新聞広告

○〆(マルシメ)鎌田の「酒まんじゅう」は、駅の売店、駅前の鎌田会館、さかのぼると金座街でも販売され、漂う湯気と、ほのかな酒の香りは秋田駅前の風物詩であり、「金萬」と並ぶ手土産の定番だった。

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たけや製パンの「酒まんじゅう」

「酒まんじゅう」は店頭で蒸し上がった温かいやつを買って、冷めないうちに食べるのがベスト。その香りは、嗅覚に訴える香りの看板。

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昭和三十九年(1964)新聞広告

金萬よりも食べごたえがあり、価格も庶民的だった鎌田の「酒まんじゅう」が、嗜好の変化により売り上げが減ったためか、いつの間にか姿を消したのは、昭和五十年代後半のことだったろうか。

木枯らしの吹く夕べ、父さんがホカホカの「酒まんじゅう」をぶらさげて帰ってきた。それは遠い日の想い出の一コマ。

asa

鎌田の酒まんじゅうは、既になくなっていたのですね><;

ステーションデパートの時代が
秋田らしくて良かったです^^;

2005.12.07 Wed 20:43
たふらんけ。

ステーションデパートや鎌田の酒まんじゅうがあった時代は、
高度成長期と重なり、秋田市にも活気がありましたね。
駅前の鎌田会館は取り壊されてホテルになり、
人波でごった返した広小路も空き店舗が目立ち、
今ではゴーストタウンのようなありさまです。

2005.12.07 Wed 22:24
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2005.12.09 Fri 19:06
しぇば

昭和49~50年頃 ステーションデパートで酒まんじゅう売りのアルバイトをしていました.
いつもお客様が列をなして順番待ちをしていて 本当に忙しかったことを 酒まんじゅうの香りと共に懐かしく思い出しています.

2006.04.28 Fri 05:17
たふらんけ。

49~50年頃といえば、一階の北側に売店があったころでしょうか。
安くてうまい酒まんじゅうの、当時の人気ぶりがうかがえるお話ですね。

2006.04.28 Fri 21:11
しぇば

そうです そうです 酒まんじゅう売り場は1階の北側にありました.

当時 ステーションデパートには 丸〆鎌田のお店が3店舗ありました.

1階の酒まんじゅうの売店(カレーがおいしい食堂も併設)
2階の中央階段の上のコーヒースタンド
2階北側の改札口付近の麺コーナー

私は主に麺コーナーで お運び兼レジ係をしていたのですが 酒まんじゅう売り場が特に忙しい時だけ 応援に駆けつけたのでした.

遠い記憶をたどって 思い出したこと.

おまんじゅうの色は 赤と白があって なるべく紅白を均等に売るようにと言われていました.
中には 赤だけとか 白だけ欲しいというお客様もいて 他のお客様で微調整したものでした.

包装は 竹の皮の模様がある 経木のような紙の上に紅白のおまんじゅうを乗せて包み 更にステーションデパートの包装紙で包んでから 持ちやすいように紐をかけるのが一般的なやり方.
当時はかなり手早くやっていたはずなのですが 紐のかけ方など すっかり忘れてしまいました.
贈答用に 箱も準備してあったと思いますが たしか箱代をいただいたような気がします.

2006.04.29 Sat 06:09
たふらんけ。

階段のところにあったコーヒースタンドにはよく行きました。
数人座れば満員になる狭いカウンターで、値段も手ごろで学生が多かったと思います。

まんじゅうに紅白があったんですか。
白しか記憶にないので、それは晩年になってからのことかもしれませんね。

2006.04.29 Sat 22:38
花より団子です。今回のまんじゅうは酒まんじゅうです。「当社のにごり酒」を使用しています。やまと芋を丁寧に使用し、風味付けをふっくら仕上げた酒まんじゅうです。その日の朝、ふかした饅頭を当日発送いたします。饅頭のみのご注文は送料をいただきます。「清酒と合わせ
2007.03.28 (Wed) 13:52 | まんじゅうの思い入れ