土用の丑の日「せきや」の鰻



今年の「夏の土用の丑の日」は七月二十三日。通町「せきや」でも、二十二日から恒例の鰻の蒲焼きの販売が行われ、あたりには香ばしい煙が漂い、焼きたてを買い求める客の行列ができていた。この二日間のために用意した鰻は3トンという。

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同じ通町に最近、鰻屋がオープンしたが、「せきや」相手ではとても勝負にならない。

鰻がスタミナ補給に有効なことは、古くから知られていたらしく、万葉集には大伴家持が夏痩せの友人に鰻をすすめる歌が収められている。

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訳・石麻呂さん、あなたに一つご忠告進ぜよう。夏痩せに効くというものだ、鰻を取ってお食べなさい。

土用の丑の日に鰻をたべる習慣は、かの「エレキテル」の実験でおなじみの、江戸中期の学者、平賀源内が知り合いの鰻屋に、夏は鰻が売れないと泣きつかれ、「丑の日に「う」の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と紙に書いて店先に貼ることを勧めたところ大繁盛、他の店でも真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる習慣が定着したというが、諸説があり定かではない。

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