秋田市広小路・雪景

川端たぬき

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(秋田)広小路通の雪景 大正期の絵葉書

自動車という文明の利器は、まだ夢の夢の時代、積雪地帯での冬期の運搬はもっぱら馬橇か人力の橇となり、人力車夫も幌のついた箱橇を押した。

荷物を積んだ橇は駅に着いた荷物を、通町あたりまで運ぶ途中だろうか。
左手にみえる洋風建築は、秋田における本格的百貨店のはしりであった「新田目本店」。
その向かいのあたりは県庁の敷地。
広小路名物・三本松が道をふさぐようにそびえ、その向かいには、のちにデパートとして栄える「木内商店」の白壁の建物がみえる。

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橇を押す人力車夫。右上が「木内商店」。

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現在の同地点


Comments 4

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しゅうきち

いつも、お世話になってます。
最後の写真は、変わりつつある秋田市を象徴していますね。

ワタシの想い出は、幼少の頃「木内」で屋上で噴水式のジュースを飲んで、巫女さんが運ぶお御籤を買っていました。

残念ながら、「セントラルデパート」も「協働社」も無くなって、想い出のあるデパートが無くなっていきます。残念ですね。

  • 2005/02/01 (Tue) 10:16
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たふらんけ
今の広小路は…

車で通りすぎるだけのストーリーになってしまって、かつての繁栄が嘘のようですね。
淋しいかぎりです。

いがりん

初めて『新田目本店』を見ました。貴重なお写真を有難うございます。私の叔父(おばの旦那)が新田目家の長男で、私が小さい頃「昔、実家がデパートをやっていたんだ。お坊ちゃんだったんだよ!」と聞いておりました。嘘だと思って聞いてましたが、本当なんですね!

  • 2010/07/10 (Sat) 12:33
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川端たぬき
Re: 新田目本店

秋田で最初のデパートであった新田目さんはのことは、今後数回にわたって記事にする予定です。
いつになるかわかりませんが、トップページをブックマークしておいてください。

  • 2010/07/10 (Sat) 16:22
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