八橋名物「留り木」売店

秋田駅前「留り木」
ネイガープロジェクトのヒロイン・ネイガーマイを演ずる、秋田市出身の元女子プロレスラー・宮本晶(旧姓福岡)の嫁ぎ先として知られる、秋田駅前の焼肉屋「留り木」。
「留り木」といえば、八橋運動公園の県立体育館の下、今は砂場と遊具があるあたりにかつて存在した「留り木」売店のことをなつかしく思いだされる方も多いと思う。
留り木売店があった場所
夏休み中は八橋市民プールで泳いだあとの定番コース、スポーツ大会など催物があるたびに、おにぎり、弁当、おでん、お菓子などを買い求める客でごった返した売店のかたわらには、店主が作ったミニ動物園めいた大きな鳥小屋があって、飼われているさまざまな鳥たちを眺めるのも楽しみのひとつだった。鳥の止まる横木「止まり木」が「留り木」という店名の由来だろう。
常設の売店ができる前は、高校野球などスポーツ大会があるたびに、仮設のリヤカー屋台を出していて、安くて旨いザッパ汁が人気メニューだった屋台には、いつも行列ができていたという。
八橋名物となっていた売店も、県立体育館が落成した昭和四十三年頃、市から立退き命令が下されるが抵抗して居座りつづけ、それから約五年後、惜しまれつつ閉店する。

一番町「留り木」本店
一番町(南通り)で深夜まで営業する「おにぎりの店」として有名な食事処だった「留り木」本店は、川反帰りの酔客や、仕事上がりのホステスたちがよく立ち寄る店で、その欄間には、高額紙幣を並べて入れた額がいくつか飾られていた。それらは川反が景気が良かったキャバレー全盛のころ、ホステスたちが自分の源氏名をしたためて、縁起をかついでこの店に奉納するのがブームになったときの名残だったという。
この店常連だったころ、八橋の売店でも見かけたオヤジさんはまだ健在で、帰りがけに呼び止められ「これ持っていげ」と、折り詰めの「鶏めし弁当」をよく頂いたものだ。あのとき小学生だった男の子が、今の店主だろうか。
弁当や経木で包まれたおにぎりの包装紙には、さるかに合戦の絵が印刷されていたと記憶していたが、あるとき思いがけずその包装紙に再会する。「秋田市一番町通り 秋田おにぎり本舗 留り木」の文字もそのままに、当時の包装紙を拡大して看板に仕立てたものが、駅前の店舗にいつのまにか掲げられていたのだ。

横長看板を二段に分割合成
一番町の「留り木」が南通りの道路拡張により閉店して、かなりの年月を経て駅前店がオープンしたと思う。
「留り木」
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