宝くじを買って牛馬を当てよう!

第一回秋田県復興宝くじ
昭和二十四年、戦災復興資金を得ることを目的として県が発行した「第一回秋田県復興宝くじ」、一枚二十円也。
復興宝くじは各市町村、団体に割り当てられ、収益金は主に道路の復興のために使われた。

昭和二十四年・新聞広告
特等賞金十万円十本。小学校教員の初任給が四千円ほど、かけそば一杯十五円ほどの時代である。
特等賞品が、なんと「馬または乳牛」、以下、一等・ミシン、二等・リヤカー、三等・自転車。戦後の物資不足のおり、副賞の賞品がもてはやされた、そんな時代を反映した品揃えだ。

昭和二十四年・新聞広告
同じ年の、ミス秋田推薦投票用紙付「第二回秋田県復興宝くじ」。特等賞金三十万円五本。
特等賞品は「嫁入道具一式」。一等・ミシン一台、二等・寝具一組、三等・自転車用タイヤチューブ、四等・ゴム長靴‥‥‥。
昭和二十六年発行の「第三回秋田県復興宝くじ」になると、賞品は七等の「菓子・七十五万本」のみとなり、ようやく物資不足も落着き、物流が安定したことをうかがわせる。