盂蘭盆会の風物詩

川端たぬき


盆提灯のある店・馬口労町草市にて

線香にロウソク、のし袋に蚊取り線香などを置いている店だが、雑貨店というわけでもない、草市の日にだけ目にとまる不思議な店。

右手の盆提灯の正式名称は「岐阜提灯」。極薄で丈夫な美濃紙を貼り、繊細な筆先で秋の草花などを描く。

手の込んだ手書きのものは結構な値段がするが、昔は非常に高価な贅沢品で、庶民が手にできるものではなかった。その当時は盆の時期だけではなく、日常の装飾照明器具として使われていた。

幕末から明治期には海外にも多く輸出され、オリエンタルなインテリアとして好評を博した。

左に並ぶ盆提灯は「変形すだれ提灯」というのだそうだ。


お地蔵さんの供え物

それぞれの家で少しずつお供えした赤飯の、それぞれの色の違いの面白さ。

茶飯のような薄い色から、濃い紫のものまで様々だが、やはり秋田産「てんこ小豆」(黒ささげ)を使った濃い紫の赤飯でなければ、なにか物足りない。

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岐阜提灯協同組合

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