秋田初のミスドは鎌田会館一階に

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秋田市大町の「秋田ニューシティ」裏の一角で営業していたミスタードーナッツ/秋田大町ショップが8月一杯で店を閉じた。張り紙のあいさつには「店舗老朽化のため・・・」うんぬんとあり、開業24年目だったことが記されている。ダイエーを核テナントとする「秋田ニューシティ」が華々しくオープンして数年後のことだ。

○〆(マルシメ)鎌田(現・鎌田会館)がミスドのフランチャイズを獲得して、秋田第一号店をオープンさせたのは昭和47年(1972)10月。日本上陸第23号店で、東北・北海道地区で始めてのミスドであった。ちなみに現在は県内に11店舗を展開している。

鎌田会館

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昭和47年(1972) 新聞広告

秋田第一号店の場所は秋田駅前「鎌田会館」一階。このビルは昭和30年代に「駅前ショッピングセンター」として、「鎌田」と「協働社」「なかよし」が協同で建てたもので、「鎌田会館」の西隣りが、靴と傘の「協働社」、そのとなりに「なかよし」のおもちゃ部門が入っていた。「鎌田会館」部分はミスドのオープンに合わせて全面改装している。

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平成14年(2002)「鎌田会館」の入っていた「駅前ショッピングセンター」は解体され、その跡地に「ホテルα-1秋田」がオープン。

あたりまえのように、そこにあったものが、ある日消えてなくなってしまうと、その存在の大きさをあらためて気づくことがある。ミスド大町ショップの明かりが消えた夜の交差点周辺は、文字通り「街の灯が消えた」ように暗く、つい先日までの同じ場所とは思えないほど。たった一軒の店舗が街の表情を創っていたことをあらためて認識した。

「ミスタードーナッツ/秋田大町ショップ」跡