皇室御用達の宿・アキタニューグランドホテル

1965 書籍広告
秋田市における皇族のご宿泊先といえば、長町(中通り五丁目)の「アキタニューグランドホテル」が定番だった。このホテルは昭和36年(1961)の秋田国体に両陛下をお迎えするために、各界の要望で老舗料亭「あきたくらぶ」の敷地内に建てられた、秋田県内初の鉄筋コンクリート仕様の近代的ホテルだった。

1981 書籍広告
かつては一般庶民の近づきがたいオーラを放つ高級ホテルであり、そこに宿泊することがステータスとなった「アキタニューグランドホテル」であったが、やがて経営不振がつづくようになり、平成15年(2003)、「あきたくらぶ」とともに倒産。

2004.04 閉鎖されたホテル
左の五階建て部分が創業時からのもので、手前が露天駐車場になる前は、レストラン「グリル・アキタクラブ」があった。

2004.08 旧館解体中
平成17年(2005)、「アキタニューグランドホテル」および「あきたくらぶ」跡地に、ルートインジャパン経営の「ホテル グランティア」と、温浴施設「華の湯」がオープンする。
十一階建てのニューグランドホテル新館は改装して新ホテルに活用された。ここは終戦後、進駐軍のための慰安所が置かれた場所でもある。
旧「あきたくらぶ」旧「アキタニューグランドホテル」周辺
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少年時代の夢はあきたくらぶに行ける身分に
なりたいというものでした。行けたのは
社会人になってビアガーデンに1回のみです。
ホテルは結婚式に2回程です。一度母をレストラン
に連れて行きたかったです。