北東北のシンプルをあつめにいく

表紙が角館のイタヤ馬、裏表紙には、杉山寿山堂の秋田諸越がデザインされたエッセイ。
著者の堀井和子さんは、料理スタイリストという、よくわからない肩書きの人だが、その著書は人気があり、熱烈なファンも多いらしく、手元にあるものは、2004年3月18日第1刷発行、4月15日第2刷発行と、一ヶ月のうちに版を重ねている。
「北東北」のタイトルにそぐわず、内容の大半は、秋田の食材と料理のこと。というのも、旦那さんが秋田市出身のため、帰省をくり返しているうちに、地のもので、お母さんが作る料理の魅力に、はまってしまったわけ。
白玉は東京で買うものとは風味が違うんだそうだ。堀井さんがとりこになったもの。
とびきり温かな金萬 グミッとまとわのつくような秋田のいちじく
しゃきっとした歯ごたえのミズたたき どこか澄んでいるイタヤ馬
誇らし気にすっと胸を反らしている、曲げわっぱのお櫃
子供がいたら覚えさせたい、5月5日の笹巻き
あと、白玉、柏のお椀、まだまだ・・・・・・。(帯より)
旦那さんの実家のすぐそばの、せきやマーケット、後藤酒店や、市民市場、そして鈴和商店のことなども登場し、秋田を離れている人たちには郷愁を、秋田在住のものにとっては、再認識の一冊。シンプルな装丁、添えられた写真も美しい。
どうか若い人たちには、おふくろの味ををしっかりと伝承し、後世に残してもらいたいと切に願う。
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いつも楽しみに拝見していました。
blog開設おめでとうございます。
マルサンの建物も無くなるんですね。
森永レストランはホットケーキがおいしかった。
これからもなつかしいお話を聞かせて下さい。