1973・秋田駅前に「紳士服の一色」オープン

カワカミセカンドビル 2009.10
昭和48年(1973)秋田駅前中央通りに竣工したビルに「紳士服の一色」秋田店オープン。一階から四階まで売場、五階にはサービスカウンターを置く。はじめての背広を買うために訪れたとき、その品揃えとサイズの豊富さに圧倒され、そして安さに驚いた。どんなに安くても当時は全て Madeinjapan。

愛媛県松山市に創業した「一色」は昭和46年頃から全国にチェーン店を展開。地方都市の中心部に大規模店舗を次々にオープンさせた、紳士服系チェーンストアのさきがけであった。
カワカミビルが建つ以前、この場所にあったのが「ガトースズヤ」の支店。戦前からの老舗「スゞヤのパン」がパン部門を「たけや製パン」に売却した後に始めた洋菓子店が「ガトースズヤ」。昭和45年(1970)にはその隣りに姉妹店として、本場から職人を招いて指導を受けたフランスパンの店「パルク」がオープンする。

店頭のガラス張りの作業室で、若い職人がパンを造る姿がカッコ良かった。ビル建築を前にして「パルク」は中央通りの西側に移転する。