土崎港「B級的昭和レトロ自販機」佐原商店

2011.07
土崎港に昭和33年創業の船舶食糧商「佐原商店」。
船舶食糧商とは、おもに外航船の食糧を中心に、船舶用品・部品などのほか、違法なブツ以外ならば注文次第でなんでも納入する、専門用語で「船食」と呼ばれる商売。依頼があれば、交通機関のチケットや旅館の手配、外国人でも安心して飲める飲食店の紹介などもしてくれる、船乗りにとって頼りがいのある、港の“なんでも屋”さん。

その「佐原商店」の言わずと知れた名物が、ハンバーガーと麺類を販売する二台の昭和レトロ自販機。どちらか一種・一台の設置はさほど珍しくないが、二種を併設するコーナーは全国的にも少ない。ハンバーガー(テリヤキ・チーズ)、そば・うどん各200円。麺類の味に定評あり。



店舗の脇に手洗いシンクとテーブルを設置、天井からトウガラシのビンがぶらさがる。
全国のレトロ自販機を網羅し、上掲の動画を撮影した、有名サイト「グーテンバーガー~味わいの自販機コーナー~懐かし自販機」によれば、ハンバーガー自販機の全国残存数は合計20台に満たないというが、秋田市内には「佐原商店」のほかに、「秋田市立体育館」「秋田県立スケート場」と、合計三台が現存している。