中通一丁目再開発地区盛衰・1970→2012・エリアなかいち

日赤・婦人会館跡地、中通一丁目再開発地区に2012年7月オープンする「エリアなかいち」の、広小路に面するストリートの盛衰を、過去記事の画像もとりまぜてまとめてみた。


1970「長崎屋」広告より

画像右上は、最上階から千秋公園を展望する「ファミリーレストランすずや」。


1971 県民会館の土手より広小路を望む



広小路が歩行者天国になった日曜日に撮影。貸ボートが遊ぶ穴門堀の向こう、左から、「長崎屋」「モリタカバン」「イワマ靴店」「モードササキ」「オノ時計店(工事中)」「ヒラノビル」、道をはさんで「秋田プラザ・第一ホテル」。

「ヒラノビル」の南側(裏側)「第一ホテル」向かいに、うなぎの「横田屋」が経営する「桃園ビル」が建ち、その北側の「秋田保健所」跡地に、1974年(S49)「秋田県交通災害センター」開院。仲小路を隔てた「秋田赤十字病院」と渡り廊下で結ぶ。


1973.06 県民会館の土手より広小路を望む

左から「日本生命秋田ビル・カワイ楽器」「セントラルデパート」「長崎屋・古沢ビル」「モリタカバン」「イワマ靴店(後にミスド)」。



初代アーケード下の歩道に延々とつづく人の流れ。平日も人通りが多く、休日ともなれば歩くだけで疲れるほどのにぎわいだった。

高度経済成長の波に乗った60年代から70年代にかけて、中央通り・広小路を中心にビル建設ラッシュとなり、新店舗が続々とオープンする。一部店舗については末尾の関連記事を参照のこと。

1965年(S40)協同組合「秋田セントラルデパート」オープン。
1969年(S44)「古沢ビルディング」竣工、秋田初の中央資本によるデパート「長崎屋秋田店」オープン。
1970年(S45)秋田地方裁判所跡地に「秋田第一ホテル・秋田プラザ」(現・キャッスルホテル)オープン。
1981年(S56)売り上げの低迷により「長崎屋秋田店」撤退。
1983年(S58)「長崎屋秋田店」跡に若者向け専門店「スタジオパレット」オープン。
1994年(H6)「秋田セントラルデパート」解体、跡地は駐車場に。

2003年(H15)からはじまった秋田中央道路(地下道)出口の工事にともない「古沢ビル」以西の建物が解体される。


2003.09

お堀の水を抜いて秋田中央道路(地下道)の工事中。「古沢ビル」西隣で「モリタカバン」解体中。

「セントラルデパート」跡地は駐車場。

「古沢ビル」のテナントは「カラオケゆー坊」「リーチ麻雀 遊楽」「ヤマハ音楽教室」など。




2006.11

一階テナント「ICI石井スポーツ秋田広小路店」


2010.10

一階テナント「ひろこうじレンズセンター」。屋上看板塔、ネットで覆われる。


2010.11 千秋公園・中土橋より


2010.11 日本生命ビル解体中


2010.11


2010.11


2010.11 古沢ビル解体中


2010.11 西根小屋町より広小路を望む

右手に古沢ビル


2011.01


2011.04

再開発エリアのなかで残った建物は、中央通り側・南東角地に位置する、比較的最近建てられた「秋田センタービル」のみ。


2012.05 県民会館の土手より「エリアなかいち」を望む

そしてもういちど、秋田の中心商店街として輝いていた70年代の広小路を。


1973.06 県民会館の土手より広小路を望む

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秋田県立美術館 - 平成25年秋 本オープン予定
秋田市 エリアなかいち

手形衆

小中学校の頃は目的もなく広小路によく行ったものだった(by50才のオヤジ)

2012.06.17 Sun 18:27
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2012.06.29 Fri 17:53
oko

時間のあるときに、すこしずつ見させていただいています。秋田市生まれで保戸野界隈で幼少期を過ごした私にとっては、なつかしい、興味深い内容がぎっしりです。まとめて本にしていただきたいくらいです。著作権などの関係でむりなのでしょうか?

2012.07.04 Wed 18:09
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2020.06.15 Mon 16:48