踊る阿呆だけど…「cha cha SING」耳タコソング
Berryz工房 『cha cha SING』 (MV)
2012.07.25発売
ノリの良いオリエンタルサウンドのせて、つんく♂節が炸裂する、Berryz工房(べりーずこうぼう)の通算29枚目の最新シングル「cha cha SING」。
チャーチャラッチャ チャチャラチャ・・・と繰り返されるスキャットが耳タコになる。
タイの国民的歌手トンチャイ・メイキンタイによる大ヒットダンスナンバー「ROW MAH SING」が原曲で、直訳詩をもとにつんく♂が意訳。
アニメ楽曲を多く手がける大久保薫の編曲は、オリジナルには無い民族楽器を使うことでエスニック色を強調、テンポを早めビートを強めに仕上げた。
いかにもつんく♂的なインパクトのある歌詞だが、「そこから出てきて一緒に踊ろう・唄おう」といった内容の原曲と違い、「立ち止まってたら経済だって 発展も何にも無いじゃん」「大きな穴埋める計画を本気で考えようじゃないか」だの「愛叫び 平和願う 世界は一つ」だのと、今の世の中に向けた説教臭いメッセージが入るのがちょいと鼻に付く。
つんく♂はまず最初に「踊る阿呆だけど ただの馬鹿じゃない」という冒頭のフレーズが、ピンッ!とひらめいたのではないだろうか。「ただの馬鹿じゃない」と居直っている以上、以降の歌詞が理屈っぽくなるのは目に見えているのだが、この際「ただの馬鹿」に徹したほうが曲調にマッチし、踊る阿呆集団 Berryz工房の曲にふさわしかったのでは?と思う。

ハロプロキッズ(研修生)時代から数えて、早いもので今年でアイドル生活10年目。最近は数人が成人を迎え、少し前まで子供っぽさを残していた歌声は、つややかさと力強さが増し、アイドルと呼ぶには憚られるような貫禄さえも感じさせる華のあるグループに成長した。
ももちの甘い声から梨沙子のドスが利いた声まで、ライブで鍛えあげた七色のハーモニーにさらなる磨きがかかる。
カップリングも同じくトンチャイ・メイキンタイのヒット曲「Too much So much Very much」のカバー「Loving you too much」。これもなかなかの良曲。
そしてもう一曲のおまけ的カップリングが、ももちこと嗣永桃子による「ももち!許してにゃん♡体操」w。
ラストショットでももちは「あぁ疲れた」といった感じで素に(桃子に)もどる。
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関連リンク
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